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“セリエAで最も代えのきかない”冨安健洋に伊紙「すべての指揮官を喜ばせる才能がある」

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 12日に行われるセリエA第22節ボローニャ対ベネベントへ向けて、11日のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が日本代表DF冨安健洋にスポットライトを当てた。

 今シーズンはセンターバックや両サイドバックなど複数ポジションをこなしつつ、シニシャ・ミハイロヴィッチ指揮下でリーグ戦全試合にフル出場している冨安。フィールドプレーヤーでは、ベネベントのポーランド代表DFカミル・グリクと並び、セリエAにおける最多出場時間を記録している。

 そして、12日のボローニャ対ベネヴェントを前にイタリア紙が2人の対決に注目。「新進気鋭の日本人選手vsポーランドの砦…代えのきかない選手同士の対決がセリエAで再び」とのタイトルで特集が組まれた。

 記事では元ボローニャ指揮官フィリッポ・インザーギが率いるベネベントに触れ、「インザーギが過去と向き合う試合であるだけでなく、ミハイロヴィッチおよびスーペル・ピッポが常に起用してきた2人、グリクとトミヤスが激突する」と熱視線を送り、冨安について紹介した。

■足りないものは何もない日本人ジョーカー
 イタリア紙は、ボローニャの日本代表DFについて、「“抜け目のない”ミハの若手」と紹介。「ボローニャがベルギーリーグのシントトロイデンから引き抜いたトミヤスはイタリアでの2年目を送る。1998年生まれの日本人選手は、出場時間だけでなく、ボール奪取においてもリーグ最多となっている」と伝えた。

 また「トミヤスにはすべての指揮官を喜ばせる才能、すなわちユーティリティ性がある」と強調。続けて「戦術においても行き詰まることはなく、自然と適応し、SBのポジションで素晴らしい成績を収めた」と称賛している。

 さらに、イタリア紙は冨安の攻撃センスも評価している。「日本人選手がサイドでプレーすれば、相手のゴールに迫って脅威となることもできる。今シーズンのセリエAでの2ゴールは、技術的なクオリティも十分に示すことになった」と分析。「アタランタ戦の優しいタッチやウディネーゼ戦のヘッド弾。昨シーズン終盤のミラン戦におけるセリエA初ゴールは、まるで真珠のような美しい弾道を描いた」と振り返った。

 最後に「日本人ジョーカーがトッププレーヤーになるために足りないものは何もない。ミハイロビッチが要求するマリーシアだけかもしれないが、それも遅からず克服すると期待したい」と締めくくっている。

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