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昨年、強くなった「誰かのために」の思い。注目CB岩本剛気はリーダーとして成長し、立正大淞南を全国へ

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立正大淞南高の注目CB岩本剛気

[3.13 中国高校新人大会 広島観音高 1-3 立正大淞南高]

 新生・立正大淞南高の大黒柱へ、そして「誰かのために」頑張るリーダーへ。主将へ立候補しているというCB岩本剛気(2年=IRIS生野SS出身)が、存在感ある動きで勝利に貢献した。

 182cmの長身を活かしたヘッドと精度の高いフィードを武器とする注目CB。この日も正確なフィードと「横の動きがめっちゃ速い」(南健司監督)という強みなどによってチームを支えていた。

 昨年は名門の2年生レギュラーを務めた。だが、選手権予選は決勝で敗戦。「自分のせいだと思っている」と語る岩本は今年、必ずチームを全国へ導く意気込みだ。新チーム最初の公式戦となった県新人戦は準優勝。「もう負けたくない。チームのために身体を張って、ゴールを守って、勝ちたい」という強い思いを持ってこの中国新人大会に臨んでいる。

 立正大淞南は、昨年8月に新型コロナウイルスの集団感染が発生。多くの人々の支えによって、立ち直ることができた。支えを肌で感じ、「モットーである『誰かのために』が強くなりました」と岩本。“あの”経験は、より周りを見るきっかけとなった。

 昨年はまだ3年生頼みで、現在もまだ人任せになっている部分がある。それでも、最上級生になった今年は、自分や現2年生がチームを作り上げて行くことを考えて行動している。岩本は自分がリーダーとして引っ張っていくことを決意し、主将に立候補。ピッチ内外で信頼を獲得し、リーダーとしてチームとともに成長することを目指そうとしている。

「今年も支援がまだ来ている」(岩本)という中、結果で恩返ししたいという思いを各選手は抱いている。新リーダー候補は、そのチームを一つに結集し、強いチームを作り上げて立正大淞南が元気に逞しくサッカーする姿を全国で披露する。

(取材・文 吉田太郎)

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