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名古屋での好調ぶりを代表でも…U-24日本代表MF相馬勇紀「勝ち癖をつける」

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U-24日本代表MF相馬勇紀(名古屋)

 U-24日本代表MF相馬勇紀(名古屋)が今季の好調ぶりを代表に持ち込む。26日、29日に控えるU-24アルゼンチン代表との2試合に向けて、「自分の強みを出すことが一番。爆発的なスピードで相手を抜き去ることであったり、球際で戦うこと。攻守両面において高いインテンシティで戦うところを出していきたい」と意欲を燃やした。

「オフシーズンに、今年は自分の中で『勝負の年』と位置付けてすべての面を見つめ直した結果、今の自分がある」。プロ2年目の昨季は納得のいくシーズンを過ごせなかったが、昨年末から約6kg減量した今季は1ゴール2アシストと好調ぶりを示し、チームの開幕6連勝に貢献。壁を乗り越え、自らの進化を実感している。

「2年目は自分のプレーが相手に研究されたり、ドリブルをするときに相手が2人いてなかなか仕掛けられない状況だったりした。だからこそ、どうやったら相手が2人来る前に仕掛けられるポジショニングを取れるかだったり、仲間を使うこと、敵の位置を見ながら今はプレーできるようになった。自分の形だけでなく、その場に応じたプレーが今は出来ていると思います」

 相馬は複数ポジションでプレーできる優位性を持つが、主戦場とする左サイドはMF三笘薫(川崎F)やMF久保建英(ヘタフェ)、MF三好康児(アントワープ)ら実力者が揃う激戦区。自らの特長を発揮しつつ、東京五輪本大会への切符を手にする意気込みだ。

「特長がみんな違うと思っていて、たとえば僕は足元で受けて仕掛けるのもやりますが、背後へのランニング、オフザボールの動き出しが特に違いを出せるところ。パワーや球際は絶対に負けたくない。自分の特長を分かってもらいながらも、ファイトするところは負けたくない」

 東京五輪世代としての試合は20年1月にタイで開催されたAFC U-23選手権以来。「内容も求めながらまずは結果、勝利が一番。勝ち癖をつけるには試合に勝っていくしかないので、より意識したい」と相馬。開幕6連勝チームの一員らしく結果へのこだわりを示し、必勝を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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