beacon

「無関心で『すごいな』と思っていた」代表…U-24日本代表初招集の“ビースト”林大地「ゴリゴリ、ゴールを目指していく」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-24日本代表に初招集されたサガン鳥栖FW林大地

 追加招集でU-24日本代表初招集。「正直、ビックリしている。代表活動に呼ばれたことがなかったので」と語ったサガン鳥栖FW林大地だが、チャンスをつかみ取るために静かに闘志を燃やしている。

 1997年5月23日生まれの23歳は、G大阪ジュニアユースから履正社高に進学。大阪体育大在学時の19年に特別指定選手としてJデビューを飾り、同試合で初ゴールまで記録してみせると、プロ1年目の昨季は31試合9得点を記録した。今季もJ1リーグ第6節終了時点で6戦3発と結果を残しており、怪我のMF堂安律(ビーレフェルト)に代わって、アルゼンチン戦に臨むU-24日本代表に追加招集された。

 大学時代は関西リーグ得点王に輝き、ユニバーシアードで優勝するなど、確かな足跡を残してきたが、プロ入り後はなかなか結果を残せなかった。「試合でも点が取れず、練習でもすぐに怪我をしてしまった。大学時代の自信みたいなものを、すべてへし折られた。すごく勘違いしていたなと思うけど、最初に気付けたのが良かった」。そして、「サッカーへの思いが強くなった」という、その後はゴールという結果も残し始めた。

 これまでは、「代表活動に呼ばれたことがなかった」。G大阪ジュニアユース時代には同学年のMF市丸瑞希(現琉球)やFW高木彰人(現群馬)、DF初瀬亮(現神戸)らが年代別代表でプレーする姿を見ていたものの、「自分には、まったく無関心な話。ただ、『すごいなー』と思っていた」という。

 しかし、今回初招集されたことで、東京五輪への道がわずかながらも開けたことは間違いない。「ゴールに向かう推進力や難しい態勢でもゴリゴリ、ゴールを目指していく力強いプレーを見せたい」。“ビースト”とのニックネーム通りの泥臭くガムシャラなプレースタイルを披露し、“初舞台”でのアピールを成功させたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

TOP