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U-24日本vsU-24アルゼンチン 試合前日の横内昭展監督会見要旨

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U-24日本代表を率いる横内昭展監督

 29日に北九州スタジアムで「SAISON CARD CUP 2021」U-24アルゼンチン代表戦を控えるU-24日本代表の横内昭展監督が28日、オンラインで前日記者会見を行った。

 以下、試合前日の横内昭展監督会見要旨

「皆さんこんにちは。明日の試合に向けて、前回東京で試合をして残念ですが、0-1で負けていろいろ課題も見えたし、よかった局面もあったと思う。それをひっくるめて明日の試合に向けていい準備をして、明日は勝利というものを皆さんにお届けできればと思います。いい準備をして戦いたいと思う」

――メンバーの考え方。初戦のメンバー、システムが軸になるのか。ターンオーバーを考えているのか。
「選手のコンディションは、試合が終わって夜のナイトゲームで、そこからまた宿舎に移動。次の日、朝にリカバリーとトレーニングをして、移動して、今から午後のトレーニングがあるが、現時点でコンディションのところで少しばらつきがある。もう少し練習直前まで明日のことを含めて考えたい。皆さんすごくシステムを気にされていますけど、そこも含めて考えたいと思っている」

――初戦を踏まえた修正ポイント。どういう部分を選手に強調しているか。
「選手には個人的な話をすることが多かったけど、ミーティングもありますが、選手自体がアルゼンチンというチームを体感したので、ある程度、選手の中に相手の情報は入ってきている。そういうチームに対して我々がどう戦っていくか。時間はないけど、今からしっかり落とし込んでいきたい」

――特にJリーグ勢は球際で国内で味わえないようなレベルを体感した初戦だったと思う。球際や対人の部分について。
「予測はしていましたし、南米のチームと対戦するのは初めてではない。そういう意味では、少し予想はできていたと思う。その中でうまくいった選手もいれば、少しうまくいかなかった選手もいる。チーム全体で見ても球際のデュエルのところはデータ的には勝率五分五分だった。なので、選手は改めて明日の試合、2戦目はもう少しやれるかなと思っている」

――渡辺皓太選手がデュエルのところで何もできなかったと話していた。Jリーグの基準が通じない感覚があったようだが。
「感覚的に皆さん、どう感じられたかは分からないが、僕はかなり劣っているとは思っていない。そこに挑んでいたと感じるし、それは選手によっては多少バラつきはあるけど、チームとしては非常にそこは戦ってくれたと思う。もちろん、勝っていたとは言いませんけども、戦ってくれたと思う。それで、渡辺皓太とも昨日少し話をして、彼はチームではもう一つ前のポジションで出ていて、ボランチのところも出てはいるけど、そんなに長い時間出ていなかったので、そこの感覚を取り戻すのに少し時間がかかった分、そういうコメントになったのかもしれないし、彼には攻撃のところでもう少し受けて、もっとボールを受けて、前に運べることができたんじゃないかなという話はした」

――久保選手は昨日の練習で股関節あたりを気にしていたが。
「昨日の時点で少し張りがあったので、少し軽めのジョギングというか、リカバリーになっていた。今朝状態をチェックしたけど、ずいぶん回復しているので、もちろん戦力の一人として考えている」

――コロナ禍で試合ができなかった。こういう試合のできる意義は。
「我々スタッフも含めて、選手全員が今回活動できる喜びをすごく感じていて、選手も代表活動は特別なものだと思っているし、非常に難しい環境下でチームは動いているけど、その中でもやれること、コミュニケーションを取るところはすごく工夫してくれていると思う。本当にそれで、何とか五輪に向けて良いチームができるようにという、そういう一体感をすごく感じられる活動になっていると思う」

――アルゼンチン戦に向かうプランとして、2列目、左サイドを生かして戦っていきたかったのか。もう一つ後半はボールを回せていたが、向こうに引かれて持たされていた感覚も。その時に押し込みながらチャンスを増やすのか、相手を引き出して裏を取るのか。
「一点は、アルゼンチン相手でも自分たちで主導権握って、自分たちで意図的にボールを動かして攻撃したい思いがあった。ある意味、攻撃的な感じではあったが、どれだけできるか、アルゼンチンに対して試したい部分でもあったので、そういう意味ではなかなかうまくいかない部分もあったけど、選手はそれにトライしてくれたと思っている。後半は少しボールを握れたと言いましたが、まさにそうだったと思いますが、相手は少し引いたところで、それも想定内でしたけど、アルゼンチンはああいう守りもすごく巧みで、そう簡単にはいかないと思っていた。それでも潜り込んでいって、危ないシーンを作ってくれたと思っている。その回数が少ないと言えば少ないですが、得点になってもおかしくないシーンがあったので、少ない中でも得点に持っていけるように精度を上げていかないといけないと思います」

――1年4か月前のコロンビア戦では試合中の修正ができなくて負けてしまったが、この間の試合では盛り返したように成長した部分があったと感じている。横内監督はどう感じたか?
「コロンビア戦からこの間のアルゼンチン戦、おっしゃるとおり、先制されましたよね、20分すぎに。そこから崩れることはなかったと思っている。そこからもう一回立て直して、中でコミュニケーションを取りながら、プレー中も声を出しながら、ハーフタイムにも選手たちで話をして修正しながら、というところは前回のコロンビア戦よりもずいぶん成長して、選手たちはやってくれたと思っています。チームがバラバラになることはなかったと思う」

――コロンビア戦ではチームとして戦っていけるかが課題として出たが、今回の合宿ではコミュニケーションをしっかり取ってチームとしてのフェーズは上がったと思うが、逆に、実力として負けた部分が出た。もう一段階上げるのは?
「コロンビアもすごく良いチームでした。さらにアルゼンチンはもうひとランク上のチーム。だからこそ南米予選を首位通過しているチームなので、第1戦目で負けたことに関しては差があるのかもしれませんけど、まだ1戦目しかやっていなくて、2戦目チャンスがあるので、ひょっとしたらその差を我々のいろいろな準備で埋められるところもあると思っているので、そういう意味でも明日の試合は楽しみです。またさらに我々に見えてくるものがあると思います」

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