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新生・昌平が白星発進!今年の「特長」前へのパワー、組織的守備で東京Vユースから白星掴む

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前半37分、先制ゴールを決めた昌平高MF篠田翼とアシストの兄・左SB篠田大輝(9番)が歓喜の抱擁

[4.10 プリンスリーグ関東第2節 昌平高 2-0 東京Vユース 昌平高G]

 新生・昌平が、今年の特長やより組織化した守備も加えて壁を超える――。全国高校選手権で2年連続8強入りした昌平高(埼玉)が10日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2021 関東第2節で名門・東京ヴェルディユース(東京)と対戦。MF篠田翼(2年)と交代出場FW井出蓮(3年)のゴールによって2-0で今季初戦を制した。

 昌平は三菱養和SCユース(東京)との第1節が延期されたため、この日が初戦。新10番の日本高校選抜MF荒井悠汰(2年)と右SB本間温士(3年)という昨年からのレギュラー2人が先発を外れたが、同じく昨年から主力のMF平原隆暉(3年)や「クオリティは相当高いです」(藤島崇之監督)というMF米陀大洋(3年)が中心になってボールを動かしていく。

 一方の東京Vユースは、ともにU-18日本代表候補のFW根本鼓太郎(3年)とCB原圭佑(3年)や主将のMF西谷亮(3年)が怪我で不在。また、トップチームとプロ契約を結んだ逸材MF橋本陸斗(1年)はこの日J2の公式戦に出場していた。第4キャプテンのCB大下峻太(3年)がキャプテンマークを巻くという状況だが、それでも10分頃からはボールを握る時間、アタックする回数を増やしていく。

 拮抗した展開となった強豪対決は、前半の飲水タイム後から昌平へ流れが傾いた。藤島監督が「行かないとやられると思いました。巧さで(DFが)引き出されてしまう。立ち位置や追い方を整理しながらやりました」という昌平が、組織的なハイプレス。個々が相手の複数の選手を監視し、また守備範囲の広くなったMF井野文太(3年)と平原のダブルボランチの献身もあって高い位置でのボール奪取から連続攻撃を繰り出した。

 そして前半37分には、今年FWから左SBへコンバートされた篠田大輝(3年)がPAへ切れ込み、右足のつま先でラストパス。弟のMF篠田翼(2年)が左足ダイレクトでゴールを破り、前半を1-0で折り返した。

 だが、後半は一転、東京Vユースが主導権を握る。中央で立ち位置良くボールを受けるMF新鉄兵(2年)が前を向いて攻撃の起点に。右の快足SB青木瑠星(3年)の攻め上がりや新の推進力ある動き、左利きのMF岩崎壮真(2年)の技巧なども交えてゴール前まで押し込んだ。

 昌平も攻め返して篠田翼のシュートがポストを叩いたほか、篠田大の仕掛けなどからチャンスも作る。だが、後半は荒井ら交代出場組が上手くフィットできなかったこともあって運動量が落ち、我慢の時間帯が増えた。それでも、高体連屈指のGK西村遥己(3年)や注目ルーキーCB石川穂高(1年)を中心に凌いでいく。

 東京Vユースは中後雅喜監督が、「後半持ち直してあれだけのプレーができたことは選手の頑張りを褒めたいと思います。後半は素晴らしかったと思いますし、そのことは選手にも伝えて。得点を取ったらもっと素晴らしいよと」と語ったような後半の内容。だが、決定的なシーンでシュートが枠を外れるなどラストの部分での課題が出て、同点に追いつくことができなかった。
 
 逆に昌平は後半アディショナルタイム、投入されたばかりの本間が圧倒的なスピードで右サイド切り裂いてクロス。GKの前へ飛び込んだ井出が頭で決めて決着をつけた。

 新生・昌平は「立ち上がりから日本一はずっと目標」(篠田大)。個々の高い技術力、判断力でゲームコントロールすることと攻守の切り替えの速さという昌平の良さも持ちながら、今年の特長やより組織化した守備を加えて行く。

 藤島監督は「ゴールを奪いに行くパワーとかはもっと出していきたいと思いますし、(今年は)そういう選手がいると思います。(また、)ディフェンスの組織化から攻撃のクオリティを上げて行くとか、相手によって入り方を変えていくというスタンスがある」。この日は前半に東京Vユースの良さを消すことによって試合の流れを傾け、篠田大と本間の推進力を活かした突破からゴール。MF須藤直輝(現鹿島)をはじめJクラブへ進んだ4人など注目世代が卒業した昌平だが、新1年生も含めた次世代も力は十分にある。トレーニングと公式戦で積み重ねて質を高め、全国制覇、そしてプレミアリーグ昇格を本気で目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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