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[MOM3454]佐野日大MF三浦直起(3年)_怪我から復帰。半年ぶりの公式戦で延長2発!

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延長後半アディショナルタイム、佐野日大高MF三浦直起が右足で2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 関東大会栃木県予選準決勝 宇都宮短大附高 0-2(延長)佐野日大高]

 公式戦は昨秋の選手権予選以来、半年ぶり。そのMFが「献身的にハードワークして、頑張ってくれた」チームメートたちの奮闘に応える2発だ。

 佐野日大高は、延長後半に交代出場のMF三浦直起(3年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が2ゴール。0-0の延長後半3分に投入された三浦はその直後、MF向井俊貴(2年)とのワンツーで宇都宮短大附高の中央の守りを攻略する。

「球際とかそういうところで結構(相手がガツガツ)来ているなと思ったので、1タッチで上手く剥がせたらというのを周りから見ていて感じていた」という三浦は、技術力の高い向井とのコンビで狙い通りの崩し。最後はGKとの1対1を左足シュートで制し、先制点を挙げた。

 その三浦は、延長後半アディショナルタイムにも相手のミスパスをインターセプトし、右足でゴール。宇都宮短大附にボールを握られながらも、我慢強く戦ったチームに2ゴールをもたらした。

 シーズン開幕直前の3月の練習で左足首を捻挫。本人は「もちろん、ショックだった」と振り返る。だが、その中でチームを支えるための声がけをしたり、自分が復帰した時にどうプレーしたいかのコミュニケーションを取っていたという。

 一週間前の練習試合で3分間だけ出場して“復帰”し、この日は公式戦のピッチへ。もちろん、彼の力だけで奪った2発ではないだろう。それでも、彼の復帰までの取り組みや、「彼なりにリーダーシップ、責任感を持ってやってくれた」(海老沼秀樹監督)という部分が2ゴールを引き寄せたことも間違いない。

 元々ボランチで、今年FWでの出場機会を増やしている三浦は、課題として取り組んできたシュートで成果を発揮。今後へ向けて「(チームは)粘り強くハードワークして、無失点でここまで来れている。あとは自分が前からハードワークとかで引っ張って行って、点を決められたら良いなと思っています」と力を込めた。離脱中の悔しさも込めて仲間のために戦い、ハードワークとゴールで勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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