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OA枠・酒井宏樹との争いを歓迎する菅原由勢「打ち勝っていかないといけない」

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U-24日本代表DF菅原由勢(AZ)

 A代表ミャンマー戦を終えてU-24日本代表合宿に参加しているDF菅原由勢(AZ)が取材に応じ、「僕のプレーを最大限に生かしてメンバー選考に食い込みたい」と意気込みを語った。

 今合宿から右SBとして圧倒的な経験値を持つDF酒井宏樹(マルセイユ)がOA枠で加わった。「燃えるというかやはり強力な戦力。日本のことを考えると素晴らしい戦力。ただ、僕自身は酒井選手に打ち勝っていかないといけないと感じている」という。

 菅原から見ると、酒井とは「攻撃面の特長が似ている」と感じている。酒井は5月28日のミャンマー戦で右SBの位置からPA内に侵入し、相手に倒されてPKを獲得した場面があったが、「僕もSBながらペナルティーボックス内に入っていくのが強み。オランダリーグで(昨年11月中旬から)試合に出始めて、欧州ELにも出て、攻撃面はさらにクオリティが上がった」と自負している。

 一方で「まだ及ばない」と感じているのは守備だが、こちらも「オランダでいろいろな選手と対峙して、去年と比べると確実に良くなっているし、激しさは出てきていると思う」と成長の手応えを口にした。

 オランダでは今季、リーグ戦25試合出場に出場し、2得点1アシストを記録。チームは3位と安定した順位でシーズンを終えた。「アヤックスやPSVと対戦して、一つのミスで大ピンチになることに気づいた。ボールを持っている時の危機管理は世界とやる中で重要」と、一段高いレベルのチームと対戦する際の留意点も身に着けている。

 昨秋にはA代表に初めて招集され、今年3月には左SBのポジションで短い時間ながら出場機会も得た。五輪の出場枠は18。左右両SBに加え、3バックならウイングとしてもプレーできるのが強みで、「自分のユーティリティーがチームにプラスをもたらせるようにやっていきたい」と決意を新たにした。

(取材・文 矢内由美子)
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