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「僕より適任なのは分かっている」…U-24日本代表MF中山雄太から見たA代表主将

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DF吉田麻也(右)とMF中山雄太(ズウォレ)

 これまで、キャプテンとしてチームの先頭に立ってきた。今回の活動からは新たにオーバーエイジの3選手が加わることで、その役割は少し変わることになるのかもしれない。U-24日本代表MF中山雄太(ズウォレ)は、オーバーエイジと五輪世代の“パイプ役”を担っていこうとしている。

 20日に発表されたU-24日本代表メンバー。そして、オーバーエイジとしてDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)の3選手が選出された。A代表のキャプテンを務める吉田の合流。メンバー発表会見時に森保一監督が「A代表のキャプテンも加わるので、(キャプテンは)そこを基本として考えていきたい」と語ったように、キャプテンマークは吉田に託されることになりそうだ。

 A代表でともに活動し、吉田の姿を間近で見てきたからこそ、中山も「僕よりも適役なのは分かっている」と語る。「僕よりも視野に入れているものがより多いし、そこから選択している行動は学ぶことが多い。そういった違いは、こっちに来てからもやっていただければ、また新しい変化だったり、刺激がU-24の選手に与えられると思う」。キャプテンマークをA代表主将に託すことなっても異論はない。だが、「キャプテンマークを巻こうが、巻かなかろうがやることは変わらない」と続ける。

「キャプテンを任されるのは光栄なことだし、責任感もあるけど、巻かなかったから何か変わるかと言ったら変わらない」

 そして、吉田らオーバーエイジと五輪世代の選手の“パイプ役”をこなし、チームを円滑に回そうとしている。「オーバーエイジの3選手がU-24の全員と絡んでいるわけではないので、スムーズな関係性になれるような、パイプ役を担っていきたい。今までやってきたことは続けていきたいので、チームが良い方向に向かうアクションは、しっかり行っていきたい」と答えた。

 ずっと、チームの先頭に立ってきた。だが、五輪本大会のメンバーに選出される保証はなく、まずはメンバーに生き残らなければならない。さらに、オーバーエイジは守備的なポジションに選出され、中山自身とポジションも被るため、これまで以上のアピールが必要となるだろう。

「ユーティリティー性が強みになってくると思う。この期間も何が起こるか分からないし、ポジションは分からない状況なので、どこでもできるようにしっかり準備したい」。チームの“パイプ役”となった上で、ピッチ上でも自身の存在価値を証明したい。

(取材・文 折戸岳彦)
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