beacon

分岐点となった「忘れられない」経験…U-24日本代表MF遠藤渓太「変わらないといけないと思った」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-24日本代表MF遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)

 このままではいけない――。そう感じた。だからこそ、行動に移した。U-24日本代表に約1年5か月ぶりに招集されたMF遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)は、“あのとき”からの成長を示そうとしている。

 20年1月、タイで行われたAFC U-23選手権。開幕2連敗で史上初のグループリーグ敗退を味わい、第3戦のカタール戦も1-1で引き分け、未勝利のまま大会を後にすることになった。悔しさを味わった選手たちの中でも、特に悔しい思いをしたであろう選手が、出場機会が与えられなかったMF菅大輝と遠藤だった。

「U-23選手権で出場がなかったのは、どうしても忘れられない。自分の実力不足だったし、このままではいけない、何か変わらないといけないと思ったことも海外に行った理由の一つ」

 半年後の7月、横浜FMからブンデス1部のウニオン・ベルリンへの期限付き移籍が発表された。第3節マインツ戦でデビューを飾り、第7節ビーレフェルト戦では初ゴールを記録。負傷の影響もあって初年度は16試合1得点に終わったが、新たな経験を成長につなげようとしている。

「ドイツで1年間プレーしたけど、継続的に試合に出られなかった。けど、球際の激しさや守備の強度、ボールの受け方やポジショニングは、向こうで学ぶことができたと思う」

 そして、約1年5か月ぶりにU-24日本代表へと戻って来た。東京五輪本大会まで残された時間は、決して多いとは言えない。「自分自身のプレーを見せなければいけない」と自らの特長というドリブルや守備面の強度で違いを見せ、アピールを成功させたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP