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千葉は13日に8強激突。エースFW野口、2年生CB大磯ら注目選手擁する中央学院は流経大柏とリベンジマッチ

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中央学院高の注目DF大磯竜輝

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)「輝け君の汗と涙 北信越総体2021」サッカー競技(福井)千葉県予選は13日、準々決勝が行われる。エースFW野口滉生(3年)やMF杉本圭吾(3年)ら注目選手擁する中央学院高は、昨秋の選手権予選準決勝でPK戦の末に敗れている流通経済大柏高とのリベンジマッチ。目標とする全国進出へ向けて大一番に臨む。

 中央学院には大きなポテンシャルを秘めた2年生CBがいる。DF大磯竜輝(ACミランSS佐倉ジュニアユース出身)は今春、ボランチやFWを経てDFへ再コンバートされたばかり。だが、183cmと長身で「競り合いは絶対的に自信がある」という大磯は、ゴール前でのヘディング、対人で強さを発揮する。

 ACミランSS佐倉ジュニアユース時代はイタリア遠征も経験。そこで競り合いの部分でレベルアップの必要性を感じたという。「イタリア遠征行って、イタリアのコーチにヘディングの跳び方、当て方とか教えてもらったり、イタリアでミランの本家のジュニアユースとかともやったんですけれども、世界との差があるなと思って磨きをかけたいと」。世界を体感し、競り合いで強くなることを意識してきた。

 高校進学当初はまだ相手に当たり負けすることも多かったというが、中央学院が取り入れているPNFCトレーニングで体のバランス、体幹が向上。また、「(中学時代は)DF能力とかは結構あると言われていたんですけれども、技術がないので、足元の技術をつけたいなと思って、中央学院を選びました」という大磯は“千葉の技巧派軍団”中央学院で足元の技術をレベルアップさせ、競り合い、フィードの両方に自信を持つようになっている。

「まだまだですけれども、入った時よりは足元の技術がついたと思うので、もっともっと練習頑張ってやっていきたいです。自分の思っているCBがセルヒオ・ラモスなので、フィードも上手いし、ビルドアップも上手いし、大事なところで点を取れるのでそういう選手になっていきたいです」

 先輩の言葉が自身にとってエネルギーになっている。昨年度の選手権予選準決勝で中央学院は年代別日本代表候補やJ内定選手を擁した流経大柏と対戦。PK戦で敗れたが、0-0で100分間を終えて見せた。大健闘。だが、その後聞いた先輩の言葉によって、もっと上を目指さなければならないと後押しされたという。

「去年のCBの先輩、近藤悠翔君が、『流経と0-0でPKまで行って凄いと言われるけれど、勝っていないから何の価値もない』と言われていて、それを聞いた時に自分ももっと頑張らないとなと思いました。勝負事は勝たないといけない」。例え相手を封じ込んだとしても勝たなければ意味がない。

 関東大会予選は優勝校・日体大柏高相手に好勝負を演じたが、「自分のせい」で2失点して惜敗。今回の流経大柏戦は注目エース野口ら先輩たちとともに勝ちにこだわり、リベンジを果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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