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広島県予選は「悔しい」優勝。瀬戸内の注目CB有吉勇人は全国で勝利とともに評価高めるか

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瀬戸内高の注目CB有吉勇人

[6.13 インターハイ広島県予選決勝 崇徳高 1-3 瀬戸内高]

 目標は無失点Vだった。それだけに、決勝での1失点を含む2失点での優勝は「悔しいです」。瀬戸内高の注目CB有吉勇人(3年=レノファ山口U-15出身)は、“悔しい”優勝を今後へのエネルギーにする。

「チーム的に無失点というところが目標だったんですけれども、トータル2失点してしまって、自分が統率できていない部分とか、一つのミスから崩れていったりするところとか、もったいないなというところがありました」

 決勝では、裏へ抜ける選手もいなかったことから、持ち味のロングフィードの回数もわずか。だが、3バックと4バックを併用しながらビルドアップし、持ち上がって正確なパスを出すなど攻撃の起点としての役割を果たしていた。

 5月に全部活動停止期間があったため、対外試合を経験できないままインターハイ予選を迎えていた。有吉自身、楔のパスがわずかにズレるなど、アジャストするのに苦慮したようだ。それでも、声を掛け合いながら修正し、優勝。集中力を持続させることなど個人やチームの課題を改善し、より状態を高めてインターハイに臨む。

「チームの目標として全国で勝てるチームというのがあるので、一戦一戦大切にして、その中で自分がどう守備面、攻撃面で関われるのか。両足どっちでも(楔に)刺せるところと、一発の裏も見えているところとか、攻撃面で上がった時の独創性、アイディアとか、守備面でも自分がしっかり声出してラインとか統率しているところとかを見てもらいたいです」。チームの勝利に貢献し、自身の評価も高める。

(取材・文 吉田太郎)
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