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堅守・相洋の中心、身体能力高い岩野と185cmDF山口の両CBがセットプレーでゴール:神奈川

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相洋高はCB山口聡三とCB岩野拳士の両DFをを中心に守り抜いた

[6.19 インターハイ神奈川県予選準決勝 湘南工科大附高 1-2 相洋高]

 相洋高は、得意とするセットプレーによって開始7分間で2得点。前半1分にCB岩野拳士(3年)が桐光学園高との準々決勝に続く先制点を頭で決めると、7分にも「自分はチーム内でファーというのがあった。そこで合わせられたので良かった」というCB山口聡三(3年)のヘッドがゴールラインをわずかに越えて2-0とした。

 ヘディング練習を繰り返して185cmの高さを活かせるようになった大型DF山口と、ヘッドの強さはチーム一という山口の2人は、堅守・相洋にセットプレーという強みを加えている。

 2人は守備面でもその高さや奪う力を発揮。この日はテクニカルな選手の多い湘南工科大附高に繰り返し攻められていたが、「昨年から出させてもらっています。経験値があるということで緊張はあまりしませんでした」という山口が落ち着いて相手の攻撃を跳ね返し、気持ちを全面に出す岩野はPAで相手をブロックし続けた。

 準々決勝で前回日本一の桐光学園高を破ったことはやはり自信になっているという。山口は「(延長戦を含めて)1失点で抑えられて自信になりましたし、(きょうはやられる気が)しませんでした」と微笑む。

 そして、コンビを組む岩野について、「結構信頼しています。自分がミスしたときもカバーしてくれる」。展開力も備えた岩野、右足のフィードに自信を持つ山口は攻撃の起点にもなる存在。それぞれ課題があるものの、チームに元気をもたらしているという両CBが、全国でも攻守両面で相洋の勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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