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なでしこJ、五輪に向けて始動へ…高倉監督「やるべきことを頭の中で整理していく」

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なでしこジャパンの高倉麻子監督

 21日から東京五輪本大会に向けて合宿をスタートさせる日本女子代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督がオンラインでの取材に応じた。

 18日に東京五輪に臨むなでしこジャパンのメンバー18人が発表され、21日からは約2週間の合宿が始まる。東京五輪前の貴重な時間となり、高倉監督は「チーム作りも大詰め。今まで出た課題を共有して、頭の中で整理し、実際にそれをトレーニングで修正していく繰り返しになる」と語ると、「強度を上げていき、絶対に怪我人を出さない両方の作業をしなければいけない」と続けている。

「インターナショナルマッチの強度という物に対し、感覚的な部分で上げていかないといけないし、コンディションを大事にしなければならない。自分たちが大事にしているパスをつなぐ、ゴールまでチームとして、個人として運んでいく部分を研ぎ澄ませ、ゴールを取る意味ではセットプレーも大事になってくると思う。オーソドックスだが、やるべきことを皆で頭の中で整理していきたい」

 メンバー発表後、選手とは、この日の朝に数名と顔を合わせただけで、「選手の言葉や表情はメディアの情報でしか見ていない」ようだが、「皆、晴れやかな、非常に良い顔つきをしていた」と感じたという。そして、「大きな決断だった」と話したメンバー発表を終え、指揮官の視線も次へと向けられている。

「監督である限り、日々のトレーニングやスケジューリング含め、すべて決断の連続。今度は本番に向かって相手も日程も最初の3つは決まっている中で、生き物であるチームの変化を見逃さずに決断していくことになると思う。私自身はメダルに向かって、それが達成できると強く思っていたいが、そのためにあまり力むことなく、力を抜いて周りがよく見えるような心持ちで一方ではいたい」

 リオ五輪の出場を逃したなでしこジャパンは2大会ぶり5回目の本大会出場。7月14日にMS&ADカップ(対戦国未定)をサンガSで戦った後、五輪本戦に臨む。グループリーグではE組に入り、同21日にカナダ、同24日にイギリス、同27日にチリと対戦する。

(取材・文 折戸岳彦)
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