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「皆に言いたいのは…」キャプテン麻也、東京五輪をともに戦う“後輩”へメッセージ

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オーバーエイジとして東京五輪に臨むDF吉田麻也

 3度目の五輪に臨むことになった。オーバーエイジで招集されたA代表主将・DF吉田麻也(サンプドリア)が、再び立つ大舞台に向けて意気込みを語り、ともに戦う“後輩”にメッセージを送った。

 08年北京五輪では、3戦全敗でグループリーグ敗退と不完全燃焼に終わった。オーバーエイジとして選出されたロンドン五輪では44年ぶりのベスト4進出に貢献しながらも、メダルにあと一歩届かずに悔しさを味わった。そして、再びオーバーエイジとして招集され、3度目の大舞台に向かうことになった。

「3回も出られるのは本当に幸運だと思う。この仲間に加えて下さったスタッフと選手の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだけど、感謝するだけでなく、やっぱり結果で恩返ししたいと思っている。前回は4位だったので、残るはメダルしかないと思っている」

 そう決意したように、キャプテンとしてチームを力強くけん引していこうとしている。多くの世界大会を経験しているからこそ、初戦の重要性は重々承知している。22日に行われる東京五輪初戦・南アフリカ戦に向けて、「一つやらなければいけないのは、コンディションをしっかり良い状態に持っていくこと」と話した。

「コンディションが悪ければ不利になる。コンディションさえ整っていれば、選手の実力もあると思うので。そこが一番のカギになると思う」

 そして、ともに東京五輪を戦う“後輩”たちへメッセージ。「皆に言いたいのは、自分がこの大会でどこまで突き詰められるか、どこまで自制できるか。その中で思い切り出し切ってほしい。終わったときに後悔があるのが一番良くないので、今日からはやっぱりその出し切るための準備をしていくことが大事だと思う」との覚悟を語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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