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東京五輪に臨むU-24日本代表、森保一監督会見要旨

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U-24日本代表の森保一監督

 U-24日本代表の森保一監督とDF吉田麻也主将が20日、22日から始まる東京五輪グループリーグに向けて公式会見に出席した。

 以下、会見要旨

――明後日初戦を迎える。五輪が始まることにあたっての心境。対戦相手の南アフリカにコロナ陽性者が出ているが、どう受け止めているか。
森保「まずは東京五輪に向けて、選手たちはこれまで積み上げてきたものをしっかり共有しながら、準備期間で新たにチャレンジするところ、そしてベースの部分をトレーニングの中で、一人ひとりが自分がやらなければいけないことを積み上げてくれた。コミュニケーションを取るのが難しい中で、チーム内でコミュニケーションをとって、ここまで非常に良い準備をしてこれたと思うので、あとは残された期間、明日の練習のみとなったが、選手たちが良い準備をしてくれているので、私は、選手たちが思い切ってプレーできるように最後、環境作りしたいと思う。

 南アフリカのコロナの陽性者が出たことにおいては、いろんな報道が出ていて、選手たち、スタッフも報道を目にしていると思うが、特にチームの中での動揺はなく、メディア報道に惑わされることなく、右往左往することなく、落ち着いて良い準備をしてきてくれていると思うので、試合に向けても問題なく進んでいけると思う。相手チームにコロナの陽性者が出て、試合の可否を含めて、懸念されることはたくさんあるが、我々現場の人間はまず自分たちが試合に向けて準備することに集中したいし、あとは関係者の皆さんが試合をできるかどうか、そして選手たちが安全に、安心してプレーできるように環境作りをしてくれると信じているので、自分たちのことに集中したいと思う」

吉田「ほとんど監督がおっしゃったので、手短に。非常に楽しみにしています。いよいよだなという気持ちだし、ホームで準備できたのは、いろんな大会に過去出てきましたが、こんなにも良い環境、良い状況で準備期間を過ごせたことはないので、非常にここまで良い流れで来ているし、先日も良い対戦相手と良い試合ができて、チームとしても上がってきていると思う。あと一日あるので、気を抜かずに試合まで集中して、良い準備を怠らないようにしたい。もちろん、南アフリカに陽性者が出たのは非常に残念だが、今大会においては、そこのマネジメントも非常に大事になってくると思うので、僕たちは自分たちがやるべきことに集中して、良い準備をするということに尽きると思う。個人的にもイタリアでこの1年間、そういう形でずっと生活してきたので、毎試合前に必ず検査をして、陰性であることを証明して試合に挑んだのは日頃の、日常の中でも生活面で気を付けないといけないことはたくさんあったし、この大会でも、そこは一つのカギになると思っているので、気を緩めることなくやっていきたい」

――テストマッチ2試合を終えて、チームとしてどういう自信を持っているか。また、懸念する点は。
森保「これまで2017年の12月から東京五輪に向けてのチームが立ち上がって活動してきました。今回のメンバー構成で、オーバーエイジが6月の活動から融合してきてくれて、非常にチームとしても良い形でチーム力を上げて、この五輪に向かってこれている。6月の活動、そしてホンジュラス戦に関しては、我々がボールを握りながら試合を展開する親善試合をできて、その中でも攻撃しているときの守備をどうするのかという部分だったり、ベースの部分を確認する非常に良い準備となる親善試合ができてきたと思う。また、最後にスペインという世界のトップトップの強豪チームと親善試合ができて、これまでの6月の活動になかった、非常に守備の時間を長く強いられる厳しい戦いをすることができたことが、何よりも、我々が戦う選択肢、我々がどう勝てばいいのかということ、五輪での目標を見据えたときに厳しい試合が待っているという経験ができたのは非常に良かったと思う。今も話したが、ボールを握ったときの展開もできる、相手にボールを握られながらも粘り強く守備をしながら、攻撃する機会をしっかりと作っていく部分の、オプションとなる、バリエーションとなる親善試合ができたと思う。懸念材料としては、もちろん、すべてがパーフェクトではないので、個々のやるべきことのレベルをさらに上げていくこと、チームのコンセプトをさらに上げていくことを考えながら試合に臨まなければいけないと思っている。一番の懸念材料はこれまでの親善試合、内容的には悪くなかったが、これからの戦いにおいて、悪くなかった戦い、良かった戦いが保証されているわけではないので、チャレンジャーとして一試合一試合の勝利をつかみ取りにいくこと、挑む気持ちを忘れずに一戦一戦大事に戦っていきたいと思う。懸念材料はないが、今までどおりの戦いで進みたい」

――南アフリカの選手と濃厚接触になるかもしれないが、安心安全にプレーできる環境だと思うか。
吉田「イエス。さっきも話したが、1年間そういう形でやってきているので、個人的にはまったく問題ないと思っている。ホテルでも僕たちは非常に厳しいルールの下で生活しているので、危険を感じることは今のところはない。(会見場まで来ているので)今日が一番危険だと思う」

(取材・文 折戸岳彦)
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