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生き残ったなでしこ!! チリを下して今大会初勝利、自力で決勝T進出決める!!

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決勝点を奪ったなでしこジャパンFW田中美南

[7.27 東京五輪GL第3節 日本女子 1-0 チリ女子 宮城]

 なでしこジャパン(日本女子代表)は27日、東京五輪GL第3節でチリ女子代表と対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半32分にFW田中美南の得点で先制したなでしこが1-0の完封勝利を収めた。今大会初白星を獲得し、自力での決勝トーナメント進出を決めた。

 第2節消化時点で1分1敗の勝ち点1でグループ3位のなでしこ。勝利すれば無条件で決勝トーナメント進出を決め、チリと引き分ければ他会場の結果次第でグループリーグ突破の可能性を残す。そして、敗れればグループリーグ敗退という状況で最終節を迎えた。

 なでしこは24日の第2節イギリス戦(●0-1)から先発5人を変更。4-4-2を採用し、GKに山下杏也加、最終ラインは右からDF清水梨紗、DF熊谷紗希、DF宝田沙織、DF北村菜々美を並べ、ドイスボランチにはMF林穂之香とMF三浦成美を起用。右サイドハーフにMF長谷川唯、左サイドハーフにMF杉田妃和、2トップにFW岩渕真奈、FW菅澤優衣香が配置された。[スタメン&布陣はコチラ]

 徐々になでしこがリズムがを生み出す。前半17分には杉田のパスから岩渕、同18分には長谷川のパスから菅澤と、スルーパス1本でフィニッシュまで持ち込む場面を作り出す。さらに同21分には杉田の縦パスを受けた岩渕がPA内まで持ち込んだものの、シュートは相手選手に当たってゴール右に外れた。

 その後もゴールを脅かし、前半33分には三浦、同37分には長谷川がミドルレンジから狙うが、シュートはわずかにゴールマウスを捉え切れず。押し込みながらもチリゴールをこじ開けられずに前半は終了を迎えた。

 0-0のまま後半を迎えると、なでしこは菅澤に代えて田中を投入。後半も押し込んで試合を進めるが、GKクリスティアネ・エンドレルを中心としたチリ守備陣を崩し切れない。さらに同10分には林に代えてMF遠藤純をピッチへと送り込む、

 後半14分には岩渕のパスからPA内に走り込んだ遠藤が左足で狙うもゴールマウスを捉え切れず。同21分には長谷川に代えてMF木下桃香を投入し、状況を打開しようと試みる。

 後半24分には危機を迎える。FWヤナラ・アエドのクロスからMFフランシスカ・ララに決定的なヘディングシュートを放たれるが、クロスバーを叩いたボールはゴールラインを越えずに山下が処理して難を逃れた。すると後半32分になでしこが試合を動かす。PA内で杉田から縦パスを受けた岩渕が送ったボールに反応した田中がダイレクトで蹴り込み、スコアを1-0とした。

 後半38分には三浦に代えてMF中島依美を投入。その後、なでしこに追加点こそ生まれなかったものの、チリの反撃を許さずに逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。3位でグループリーグ突破を決めたなでしこは、30日の準々決勝でスウェーデンと対戦する。

(取材・文 折戸岳彦)
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