beacon

PK戦制したU-24日本代表、苦しみながらもベスト4進出!! 準決勝でスペインと激突

このエントリーをはてなブックマークに追加

PK戦を制したU-24日本代表

[7.31 東京五輪準々決勝 U-24日本 0-0(PK4-2) U-24ニュージーランド カシマ]

 U-24日本代表は25日、カシマスタジアムで開催された東京五輪準々決勝でU-24ニュージーランド代表と対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は後半もスコアが動かずに0-0で90分間を終える。延長戦でも得点が生まれずに突入したPK戦を4-2で日本が制した。勝利した日本は8月3日の準決勝でスペインと対戦する。

 日本は28日のGL第3節フランス戦(○4-0)から先発2人を変更し、システムは4-2-3-1を採用。GKは谷晃生(湘南)、4バックは右からDF橋岡大樹(シントトロイデン)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF旗手怜央(川崎F)。中盤はMF遠藤航(シュツットガルト)とDF田中碧(デュッセルドルフ)がドイスボランチを組む。2列目は右からMF堂安律(PSV)、MF久保建英(レアル・マドリー)、MF相馬勇紀(名古屋)。1トップにはFW林大地(鳥栖)が入る。
[スタメン&布陣はコチラ]

 初戦の南アフリカ同様にニュージーランドは5バックを採用し、守備に重心を置いてきた。日本がボールを保持する展開となり、前半10分には決定機。ショートコーナーから久保が送ったボールをPA内で受けた林がシュート性のクロスを送ると、ファーサイドで遠藤がフリーに。しかし、ダイレクトで合わせたシュートは大きく枠を外れてしまい、先制の好機を逸してしまった。

 日本がボールを持つ展開も、ニュージーランドにきっちり対応される。ボランチの遠藤と田中、トップ下の久保をマンツーマン気味に監視され、効果的な攻撃をなかなか仕掛けられない。前半31分には久保のラストパスから堂安、同34分には相馬の折り返しから再び堂安が狙うも、ともにゴールネットを揺らすことにできなかった。

 0-0のまま後半を迎えると、徐々にニュージーランドに押し込まれていく。相手攻撃をはね返してもセカンドボールを回収され、ボールを回されてしまう。後半24分には日本ベンチが動き、林と相馬に代えてFW上田綺世(鹿島)とDF中山雄太を投入。中山が左SBに入り、旗手が左サイドハーフに上がった。

 その後、日本がゴールに迫る場面を作り出すが後半25分の久保、同28分の田中のミドルシュートはネットを揺らすは至らない。同37分には日本に決定機が訪れるが、右サイドから堂安が送ったグラウンダーのクロスに反応した上田が至近距離から放ったシュートは、好反応を見せたGKマイケル・バウドに阻まれてしまった。

 後半44分には冨安が今大会2度目の警告を受けてしまい、仮に準決勝に進出した場合は出場停止となってしまう。

 0-0のまま90分間を終えると、迎えた延長戦で旗手と田中に代えてMF三笘薫(川崎F)とDF板倉滉(マンチェスター・シティ)を投入。同5分には三笘のスルーパスからPA内に走り込んだ上田が狙うも、シュートはバウドにストップされる。その後も両チームに得点が生まれずに延長前半を終えると、後半に入ると堂安に代えてMF三好康児(アントワープ)とピッチへと送り込んだ。

 しかし、延長後半もスコアが動かずに0-0のまま120分を終え、勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。すると先行のニュージーランドの2人目のDFリベラト・カカーチェのシュートを谷がストップ。さらに3人目のMFクレイトン・ルイスのシュートが外れたのに対し、日本は4人目までを全員が決めて4-2の勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP