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いざ、運命のスペイン戦へ…最終調整行うU-24日本代表、森保監督「持っている力を発揮してほしい」

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スペイン戦に向けて最終調整を行うU-24日本代表

 U-24日本代表は2日、翌3日に行われる東京五輪・準決勝U-24スペイン代表戦に向けてトレーニングを行った。

 報道陣には冒頭の15分間のみが公開された。スペイン戦では出場停止となるDF冨安健洋(ボローニャ)を含む全22選手がグラウンドに姿を現した。練習前のリフティングゲームでは笑顔が見られるなどリラックスした表情。中2日で試合というハードスケジュールが続いているものの、チームの雰囲気の良さが伝わってきた。

 ランニングや鳥かごを行い、ボールを使ったトレーニングに移ったところで、練習は非公開となった。

 練習前に公式会見に出席した森保一監督は、「必然的に出場停止の冨安のところは代えないといけない。明日の選手起用についてはまだ決定していないが、これまでの戦いをベースに疲労等を考慮して、明日のメンバーを決めたい」と語っている。

 準決勝で対戦するスペインは、東京五輪本大会前にキリンチャレンジ杯を行い、1-1で引き分けている。「本当に世界のトップトップの力があるチーム。世界的に見てもポゼッション率がスペインより高いチームはないくらいの力を持っている」と評価したように、前回対戦ではボールを保持される展開となった。

 指揮官は「ポゼッション率は高く、ボールを握りながら試合を進めたいところはある」と話しつつも、「大切な部分は、相手にボールを握られても、粘り強く、我慢強く、相手のやりたいことを食い止めながら攻撃につなげていくこと」と試合状況に応じた対応が必要だと続けた。

「試合の流れによってはクリアで流れを切るのは大切だが、ボールを保持することを全く放棄して、クリアだけに逃げることはない。親善試合でも選手たちは守備から攻撃の意識がしっかりしていた。ボールを奪えたら、プレス回避をして、攻撃につなげていくという意識は親善試合でも持ってくれていた。そこがあれば、相手との力関係と流れの中でポゼッション率を上げることができると思う」

 勝てばメダルが確定し、五輪史上初の決勝進出を決める大一番。「これまでチームでやってきた通り、目の前の一戦に最善の準備をする。そして、選手たちには自分たちが持っている力を、試合の中で思い切って発揮してほしい」。準決勝スペイン戦は3日に埼玉スタジアムで開催され、20時キックオフ予定となっている。

(取材・文 折戸岳彦)
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