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「神がかったセーブ」のキム・スンギュ中心に、川崎Fの攻撃力を封殺した柏

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王者から価値ある引き分け、柏は勝ち点を24に伸ばした

[8.14 J1第24節 柏0-0川崎F 三協F柏]

 今季無敗で首位を独走する川崎フロンターレをホームに迎えた柏レイソル。下位に低迷する苦しい戦いを強いられているが、前節は上位のヴィッセル神戸を叩いて今季2度目の連勝を飾り復調の兆しを見せている。川崎Fの攻撃をしのぎつつ、カウンターを狙う展開で、勝機を狙った。

 川崎Fの前に立ちはだかったのは、前々節の鹿島戦(○2-1)でJ1通算150試合出場を達成し、試合前には家族からの応援動画が大型ビジョンに映し出されたGKキム・スンギュ。後半16分にDF上島拓巳が2度目の警告を受けて退場となり、数的不利の状況になってからも好セーブを連発。「彼が締めてくれたゲーム」(ネルシーニョ監督)、「神がかったセーブ」(三丸拡)と指揮官やチームメイトも賛辞を送る。柏守備陣が最後まで崩れることはなく、川崎Fを今季初めて無得点におさえた。

 2試合連続で3バックの右で先発し、高パフォーマンスを披露しているのがDFエメルソン・サントスだ。FC東京戦では同サイドを幾度も突破されるなど低調な出来だったが、この日はリーグ屈指のストライカーFWレアンドロ・ダミアンを封殺。エメルソン・サントスはプレーが向上した理由を明かした。

「当初は日本のサッカー、監督が求めているプレー、まわりとの連携、すべてにおいて付いていけなかった。いまはカンタンな日本語も使いながらまわりとの連携も高めようとしている。自分としてはもっと進化していけると信じています」

 柏にとって無失点は、4月17日の第10節・大分戦(○1-0)以来14試合ぶり。「首位を走るチームに対して勝ち点を分け合えた」と指揮官も手応えを得た一戦となった。

(取材・文 奥山典幸)
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