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インハイでCBアンリと渡り合い、自信に。“日章学園のデュエルキング“FW葭岡遥来、選手権でより多くのゴールを

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日章学園高の“デュエルキング”FW葭岡遥来はインターハイで自信を得てきている

[9.23 高円宮杯プリンスリーグ九州第5節 熊本ユース 2-3 日章学園高]

 日章学園高(宮崎)の“デュエルキング”はインターハイで自信をつけて帰ってきている。チームトップのフィジカル能力とスピードを持つFW葭岡遥来(3年=日章学園中)は、インターハイ初戦の鹿島学園高(茨城)戦で2ゴール。そして尚志高(福島)戦ではU-20日本代表候補CBチェイス・アンリ(3年)と渡り合った。

「(インターハイは)相手に身体で負けなかったり、通用する場面が結構ありました。尚志のチェイス・アンリ選手にもそこまで身体で負けなかったのは自信になりました。もっと来るかなと思ったけれど、意外に収められる場面があって。スピードで身体をぶつけられて負ける部分もあったんですけれども、それ以外はやれたと思っています」

 アンリの当たりの強さは、U-20世代含めても上位。葭岡も今年の九州で注目プレーヤーの一人と言える存在で「練習とかでも当たったら痛くて。強いし、速いですね。頼りになります」(FW木脇蓮苑、3年)というFWだが、“怪物”DF相手に自分の強みを出せたことは、本人にとって大きな自信になったようだ。

 一方で、課題も実感。「(ボールを収めるだけでなく、)そこで点を決めないといけないけれど、前を向いて仕掛けるところが足りなかったので、選手権では収めてから、前を向いてプレーできるようにしたい」と力を込めた。

 この日はなかなか良い形でボールを受けるシーンが少なく、前節・福岡U-18戦に続くゴールを決めることはできなかった。それでも、0-2から左クロスで反撃の狼煙を上げるアシスト。また、中盤に落ちてのチャンスメークや、DFをねじ伏せるように前へ出てシュートを放つシーンもあった。

 インターハイ後、前線のパートナーが木脇からFW田上遼馬(1年)へ変化。下級生時にボランチだった葭岡はゴールを決めることや攻撃の起点になること、前線での守備に加え、DF背後への抜け出しや組み立てなどより多くの役割を求められているが、それに応え、チームを勝たせる意気込みだ。

 選手権得点王と日本一が目標。将来を切り開くためにも、「自分で決め切る力をつけていかないといけないと思うし、スピードをもっとつけてアシストとかもしていきたい」。「はるく」の名を持つ“アンリと渡り合ったFW”が、選手権でより多くのゴールを決めてインパクトを残す。
 
(取材・文 吉田太郎)
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