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名古屋DF森下龍矢は自身の“ひらめき”に自画自賛「自分の中でも凄いなと」

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[10.10 ルヴァンカップ準決勝第2戦 FC東京2-1名古屋 味スタ]

 DF森下龍矢はその瞬間にひらめきがあったという。「FC東京の選手は『こいつ打つな』と思っていたと思う」。1点を取るしかないという状況で迎えた後半35分、名古屋グランパスはDF吉田豊の左クロスが右に流れると、森下が冷静に折り返す。FWシュヴィルツォクのシュートはGKに防がれたが、こぼれ球をMF稲垣祥が押し込んで、クラブを初の決勝に導くゴールが生まれた。

「(折り返したのは)ひらめきだったんですけど、FC東京の選手は『こいつ打つな』と思っていたと思う。裏をかいたというか、それだけ冷静でいられたことは、あの時の自分の対して自分の中でも凄いなと思います。試合中に相手の頭の中を読むことはします。直感的に折り返したらクバがいて、祥君が詰めてという感じになりました。ゴールが取れたのですごく良かったなと思います」

 これまでリーグ、天皇杯でタイトルを獲ってきている名古屋だが、ルヴァンカップはナビスコカップ時代も含めて決勝進出自体も初。8度阻まれていた4強の壁をついに乗り越えた。30日に埼玉スタジアムで行われる決勝の相手はC大阪に決定。「歴史に名を刻めることは嬉しいが、優勝しなかったら何も残らない」と気を引き締めた森下は、「僕は大学時代しか優勝経験がないけど、大学の時に優勝することの素晴らしさ、言葉で表現できないような心にこみ上げるものがあった。それを名古屋グランパスのみんなで分かち合えればと思っている」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)
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