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悪い流れ断ち切るビッグセーブ!明桜の1年生守護神・川村晃生が攻守で活躍

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明桜高の1年生GK川村晃生が勝利を喜ぶ

[10.21 選手権秋田県予選準決勝 秋田工高 0-4 明桜高 ソユスタ]

 4-0で連覇へ前進した明桜高だが、立ち上がりは秋田工高にSB背後を狙われ、ミスから決定機を作られた。前半10分には完全にDFの背後を取られたが、ここで1年生GK川村晃生(青森FC出身)がビッグセーブ。悪い流れを断ち切り、味方の連続得点に繋げた。

 川村はこのシーンについて、「正直結構焦って、やばいと思ったんですけれども、絶対に止めるという気持ちがあったので、無失点でこの大会優勝しなきゃいけないという気持ちがあったので、気持ちで止めれたかなと思います」と振り返る。

「自分はあまり緊張しないです。GKですけれども、フィードとか1対1の場面で少しでも目立てるところがあったらなと思っているので、そこはちょっと意識してやっています」と頼もしい1年生GKはその後も、先輩たちを引き締めるコーチング。身長は175cmで特別な高さはないものの、こだわりのフィードをサイドへピタリとつけ、後半にもDFにコースの変わったシュートをかき出して見せるなど、印象的な80分間だった。

 原美彦監督も「彼は必ず止められる選手だし、そのための準備をしている。人間的にも凄く良い」と評価。明桜は自陣からショートパスを繋いで攻める。その中で川村は、明桜の攻撃的なスタイルを表現するための欠かせない存在になってきているようだ。

 青森県内の高校へ進学し、絶対王者の青森山田高を倒したいという思いもあったが、「体験来た時に雰囲気が良くて、(ビルドアップ、フィードの面などで)自分が輝けると思ったので。一番は雰囲気が良かったのでここでやろうと決めました」と明桜へ進学。そのチームで選手権出場、無失点Vまであと1勝としている。

「この調子で決勝もゼロで絶対に全国に行きたい」。憧れのGKは初めてプレー動画を見た時に衝撃を受けたというGKエデルソン・モラエス(マンチェスター・シティ)。声と足元、セービングで勝負する1年生が決勝でも無失点勝利を果たし、全国でより高い壁を超える。

(取材・文 吉田太郎)
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