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帝京大可児のレフティーエースMF三品直哉、関東1部の強豪大学で得た学びをプレーに表現

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帝京大可児高のレフティーエース、MF三品直哉

 昨年度の選手権3回戦で青森山田高から先制点を奪ったレフティーが、より成長を遂げて選手権予選を迎えている。MF三品直哉(3年=帝京大可児中出身)は、岐阜県予選連覇、日本一を狙う帝京大可児高の10番。今年は対戦相手から警戒される中でのプレーが続いているが、プリンスリーグ東海では6得点をマークし、3位につけるチームの躍進に大きく貢献している。

 右サイドを主戦場とする三品はカットインからの左足シュートに加え、縦への仕掛けからの右足シュートにも磨きを掛けてきた。だが、本人は自分の成績について、「全然ダメですね。もちろんチームが勝つのも大事ですけれども、上でやって行くためにはもっと自分が結果を残していかないといけない」と厳しい。今年、関東大学リーグ1部の強豪大学に練習参加し、自分の現在地を確認。それによってより意識は高まった。

 三品は帝京大可児のMF関駿太郎主将(3年)が「三品は体が強くて、対人は負けないです」というほどのデュエルキング。本人も「対人は自分でも得意だと思っています」というが、大学では「全然ダメだした。強度とか、スピード感も全然違って、ボール持ったらすぐプレッシャーに来て取られたりというのがあった」と首を振る。

 だが、その経験を糧にしている。ボールを失わないようにするための身のこなしや身体づくり。先を見据えて増量した身体を筋トレで再び絞り、動きの切れも増した。大学でのスタートラインを高めるためにも開催中の選手権での活躍を誓う。

「まずは岐阜県で優勝して、全国で良いプレーして、優勝して、さらに自分が評価されるように頑張りたい。もちろん左利きでキックの部分とか見て欲しいですけれども、チームを牽引するプレーというか、体張ったり、チームを助けるプレーをしてそこを見て欲しいです」。30日の岐阜県予選準々決勝で長良高と対戦。日本高校選抜にも十分に食い込めるだけの力を持つレフティーが、意識して進化してきた成果を選手権で発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
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