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「絶対に自分が決めてやる」の思い込めた一撃。後半37分から出場の相洋MF佐藤天真がラストプレーで同点弾!:神奈川

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後半40+4分、相洋高MF佐藤天真(20番)が同点ゴール

[11.6 選手権神奈川県予選準決勝 三浦学苑高 2-3(延長)相洋高 ニッパ球]

「絶対に自分が決めてやる」という強い思いが、背番号20の右足に力を宿した。相洋高は1-2とリードされたまま後半アディショナルタイムへ。ゴール前にボールを入れ続けていたものの、三浦学苑高DF陣の集中力も高く、跳ね返されていた。

 40+4分には右サイドからロングスロー。その後、クリアボールを再びゴール前に入れて混戦となった。そして、小さなクリアがゴールエリアのやや外側で大きくバウンド。これを交代出場MF佐藤天真(2年=湘南ベルマーレU-15出身)が振り向きざまに右足で撃ち抜いた。

「自分が絶対に決めてやるという気持ちをボールに込めて蹴りました」という一撃はGKの指先を抜けてゴール左へ向かう。三浦学苑DFが足に当ててクリアしようとしたが、クロスバーを叩いたボールはゴールラインを越えた。

 佐藤は後半37分からピッチへ。チームは追い込まれていたが、自身の、そして先輩たちの諦めない気持ちをゴールへ結びつけた。この日は2年生の佐藤が後半ラストプレーで同点ゴールを決め、同じ2年生のMF松澤好輝が決勝点。主将の左SB後藤康介(3年)は後輩たちの活躍に感謝していた。

 佐藤は「松澤君は2年生からスタメンで自分も絶対に負けないと。元気、テクニックは負けていません」とライバル視している松澤らと切磋琢磨。「他の2年生が活躍している中で自分もやらないといけないと頑張ってきたので、きょうのゴールが生まれたと思います」と語る。

 他の2年生や先輩たちに追いつき、追い越すことを目指して成長してきたMFは、小さな頃からの憧れだったという選手権まであと1勝。「(決勝は)きょうみたいに絶対に自分が決めるという気持ちで頑張りたいと思います」。元気とテクニック、そして強い気持ちを表現し、再び勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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