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スアレスから人種差別を受けたエブラ氏、数日後に路上で遭遇した過去を告白「これだ、この瞬間だと思ったよ」

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パトリス・エブラ氏がFWルイス・スアレスとのエピソードを告白

 現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元フランス代表DFのパトリス・エブラ氏が、リバプール時代のFWルイス・スアレス(現アトレティコ・マドリー)との人種差別発言を巡るエピソードを明かした。スペイン『マルカ』が伝えている。

 エブラ氏は2011年10月に行われたリバプール戦でスアレスから人種差別的な発言を受けたと訴え、その後の調査の結果、同年12月にイングランドサッカー協会(FA)からスアレスに対して8試合の出場停止処分が下された。

 同紙によると、この事件の数日後、エブラ氏は街中で偶然にも“因縁”のスアレスを見かけたという。だが、スアレスと一緒にいた家族の存在に気づき、自分の感情を抑えたと打ち明けている。

「ある日、マンチェスターのディーンズゲートを歩いていたら、兄が『あそこにいるのはルイス・スアレスだぞ』と言ったんだ。私は兄弟2人と一緒だった。彼を見て『これだ、この瞬間だ』と思ったよ」

「だけど彼の後ろには、彼の子どもと奥さんがいた。そして私は彼に背を向けた。彼に何かをするにしても、家族の前ではしてはいけないと思ったんだ」

「悪い結果になっていただろうと思うので、後悔はしていない。その日は何もしなかった」

 エブラ氏は当時の決断が正しかったと振り返り、「人種差別主義者として生まれた人はいない。私には憎しみはないよ。ルイス・スアレスを人種差別主義者と呼ぶには十分な知識がないので、彼を人種差別主義者と呼ぶことはできない」と語った。

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