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名波松本、セルジ弾守り切れず9戦勝ちなし…“J3降格危機”最下位で残り2試合へ

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[11.21 J2第40節 松本1-1山口 サンアル]

 J2リーグは21日、第40節を各地で行い、最下位22位の松本山雅FCレノファ山口FCと1-1で引き分けた。

 試合前の時点で直近8試合勝利がなく、名波浩監督の就任以来3勝4分13敗という低迷が続く最下位松本。今節で負ければJ3降格圏の19位以下が確定する可能性もある中、勝てばJ2残留が決まる可能性がある山口をホームに迎えた。

 先に決定機を迎えたのは松本。前半12分、左サイドを攻め上がったMF外山凌のクロスにFW伊藤翔がニアサイドで合わせるも、GK関 憲太郎の好セーブに遭う。さらに同19分、FWセルジーニョの右CKのこぼれ球から外山がボレーで狙い、流れたボールを伊藤が受けたが、右足シュートも関に阻まれた。

 対する山口は前半36分、FW池上丈二のフィードにFW高井和馬が反応し、ドリブルで切れ込んでGKと1対1のチャンスを迎えたが、左足から放たれたシュートはGK圍謙太朗がしっかりと身体を立ててブロック。両チームともにゴールを奪えないままハーフタイムを迎えた。

 後半も松本が先に決定機。18分、途中出場のMF安東輝が敵陣で高井からボールを奪い、ゴール前にスルーパスを送り込むと、これにFW榎本樹が反応する。しかし、1対1で放ったシュートは飛び出してきた関の正面。またしてもビッグチャンスを活かせなかった。

 それでも後半29分、松本がついに試合を動かした。スローインを起点に右サイドを崩し、安東が相手に競り勝ってゴールライン際までえぐると、マイナス方向へのグラウンダークロスを供給。これに反応したセルジーニョがワンタッチで蹴り込んだ。セルジーニョは今夏の松本復帰後初ゴール。残留のため帰ってきた助っ人がクラブを救う先制点を決めた。

 ところが後半41分、山口もセットプレー攻勢から同点に追いつく。左からのCKをニアでFW梅木翼がそらし、ファーサイドで高井がボレーシュート。これは圍に阻まれたが、跳ね返りをDF渡部博文が沈めた。松本にとってはJ2残留が遠のく同点被弾。そのままタイムアップを迎え、両者とも勝ち点1を重ねた。

 他会場では残留圏内17位の大宮が水戸に1-3で敗れ、18位の金沢も栃木に0-1で敗れたため、松本と残留圏との勝ち点差は4に縮まった。降格圏内は19位の北九州が千葉に0-2で敗れ、20位相模原が21位愛媛との直接対決に2-1で勝利しており、残留争いはさらに熾烈さを増している。

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