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[MOM3740]仙台育英FW佐藤遼(3年)_打ちも打ったりシュート12本!

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FW佐藤遼(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権2回戦 仙台育英2-1滝川二 ニッパツ]

 後半21分に見せた左サイドからのカットインシュートなど、徐々に精度を高めたFW佐藤遼(3年)は同22分、右サイドから上がったMF島野怜(3年)のクロスにフリーで反応。ヘディング弾を冷静に決め込むと、同35分にはまたも島野の左クロスに反応。絶妙なポジショニングからゴール前に顔を出し、難なく追加点を奪った。「難しい試合になったが冷静にゴールに流し込めて良かった」。仙台育英高(宮城)の背番号9は笑顔で安堵した。

 放ったシュートは実に12本。前半からあったチャンスをなかなか決められなかったことで、「入らないという焦りはあった」と素直に認めるが、「焦ってもしょうがないと思った」。まさにストライカーの矜持。「とにかく落ち着いてやることを意識してやっていました」と結果が伴ったことに胸を張る。

 1年生で出場した高校選手権でも初戦の五條高(奈良)戦でゴールを決めるなど、活躍した佐藤。またコンビネーションを高める島野とのホットラインは、「1年生のころから質のいいパスを出してくれる」(佐藤)「ボールを持ったらまずは遼を見ることを意識している」(島野)と互いに認め合う関係性を築き上げている。

 大会直前の調整ではなかなか上手くいかないことも多かったが、「本番はしっかりやりきろう」と気合を入れ直して臨んでいたという。「失点には気を付けないといけない」と後半アディショナルタイムの失点については反省したが、「攻撃陣でしっかりと点を取っていきたい」。打ち合い上等と言わんばかりの意気で、年明けの3回戦に目を向けた。

(取材・文 児玉幸洋)

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