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[MOM3759]昌平DF津久井佳祐(2年)_U-17代表候補MFが「高校No.1DF」に推すクレバーなCB

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昌平高CB津久井佳祐主将はゴール前で鉄壁の守り

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 日章学園高 0-3 昌平高 時之栖裾野A]

 指揮官、チームメートから絶大な信頼を受けている。「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」(“裏選手権”)準決勝で昌平高(埼玉)は3-0で日章学園高(宮崎)に快勝。CB津久井佳祐主将(2年=FC LAVIDA出身)は後半にPKを失敗してしまったのの、藤島崇之監督から最も高い評価を得ていた。

「(今大会は準決勝含めて、)対応のところが良かったですね。1対1の対応が良かったですし、ビルドアップのところもそうですし、そういう意味ではほぼやられていない状況でした」。

 日章学園のスピードあるサイド攻撃にゴール前のシーンを作られていたものの、最後の局面で的確な処理。 相手の前に身体を入れて抜け出しを封じ、こぼれ球にいち早く反応してクリアした。身長こそ180cmほどだが、競り合いに強い。加えて「元々ボランチをやっていたので、技術、ドリブルとかも見て欲しいです」と語る津久井は高い攻撃性能も備えている。

 津久井は昨年一年間を通して経験を重ね、今年は主将。自覚は「まだないです。まだまだです」と語るが、「キャプテンとしてやるべきことを。自分が身体を張って守るとチームの士気も上がるので意識しています。去年の(篠田)大輝君みたいな要素も入れつつ、自分も冷静にもっと周りを見るということを見せて、新しいキャプテンになっていきたい」。

 身体を張って鼓舞する部分や冷静な判断も見せて守ったDFは、市立船橋高(千葉)などと戦った決勝トーナメント4試合をすべて無失点。大会通しても7試合2失点という結果を残して優勝へ導いた。

 その津久井を認めているのはコーチ陣だけではない。昨年、日本高校選抜、U-17日本代表候補に選出されているエースMF荒井悠汰(2年)は「自分的には圭祐が『高校ではNo.1のDF』かなとずっと思っていて、あとは試合で声を掛けたりできれば自分は完璧な存在かなと。頭が良いのでそういう予測とか、対人で負けない強さがある。キックも両足蹴れますし、後ろにいて安心かなと思います」と主将を「高校No.1DF」に推す。

 津久井は「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」を終え、「2失点も単純なミスで崩されての失点ではなかったので、自信になりました」と語る。周囲との連動性やプレッシャーの中でのプレー、コーチングの部分などが向上してくればより対戦相手の脅威になりそう。6年連続Jリーガーを輩出中の昌平から現れた注目DFが、どの試合でも活躍を続けて、プロからの評価も勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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