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[NEW BALANCE CUP]新生・帝京の柱、MF押川優希「自分たちの代で選手権を取りたい」

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新生・帝京高の攻守の要、MF押川優希

[1.6 NEW BALANCE CUP決勝 帝京高 0-0 昌平高 時之栖裾野C]

 選手権優勝6回の伝統校、帝京高(東京)の日比威監督が毎試合のように評価を口にしている選手がいる。チームリーダーのMF押川優希(2年=東京ヴェルディジュニアユース出身)だ。

 昌平高(埼玉)と両校優勝した「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」(“裏選手権”)決勝後も背番号8のボランチを「一番良い」と評価。押川はピッチに雪が積もる中で開催された決勝でも、切り替え速く強度高い守備と、状況に応じたループパスを見せるなど攻守の中心になっていた。

 1年前の「NEW BALANCE CUP」は、中盤で存在感ある動き、声を発揮して準優勝。「帝京という名前があるので、“裏”じゃなくて、表の選手権で国立まで行けるように全員でやりたいと思っています。選手権の全国大会で優勝したいです」と誓っていたMFは21年、10年ぶりのインターハイ出場に貢献したが、大目標の選手権には届かなかった。

 今回の「NEW BALANCE CUP」では昨年の成績を超える優勝で終え、大会期間中の修正力やチーム内の競争力の向上を評価していたが、大黒柱に満足感はない。高校最終学年となる22年、チームはもちろん、個人としてももっともっと積み上げていくことを考えている。

「(個人としては)守備はいつも通りのことを意識している。攻撃はトップ下とかやらせてもらって、前への意識が出ている。チャンスメークできることが増えている印象です」。最後のクオリティの部分の部分に質を加え、より多くのゴールを奪いたい考えだ。

 より責任感を増して迎える3年目のシーズン。「チームを勝たせるように。(守備面での貢献だけでなく、)攻撃面でも最後のひと押しができるような存在になりたいです」。そして「今度こそ自分たちの代で選手権を取りたいです」という大目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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