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高校サッカー界の“キング”は「下から這い上がる」…FC東京MF松木玖生、積み上げてきた3年間に自信も

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FC東京MF松木玖生

 高校サッカー界の“キング”がプロサッカー選手としての第一歩を踏み出した。青森山田高からFC東京に加入したMF松木玖生は15日に行われた新体制発表会見にリモートで出席すると、「ユニフォームに袖を通し、今シーズンからしっかりと結果を残したい気持ちでいっぱいです」と意気込みを示した。

 高校時代、常に注目を集める存在だった。青森山田高入学直後からレギュラーの座を勝ち取ると、1年時の高校選手権で5試合4得点を記録して大ブレイク。10番を背負った2年時の選手権では5試合2得点を挙げ、チームの2年連続の決勝進出に貢献。1年時、2年時はともに決勝で敗れて準優勝に終わったものの、キャプテンとして出場した3年時には5試合で4得点を奪うなど存在感を示し、ついに選手権の頂点まで上り詰めた。

 悲願達成から、わずか5日。松木は新たなスタートを切った。青森山田高での活動があり、東京都内で行われた新体制発表会見には欠席したものの、リモートで出席して、ユニフォーム姿も披露した。

 3年間の高校生活の中で、「メンタルの部分が一番強くなったと思う」と感じているようだ。そして、「そこはプロになっても変わらず」に出していこうとしている。

「自分の負けん気の強さを出し、要求する部分はドンドン要求していきたいし、その中でも、しっかりと聞く耳を持ち、いろいろと吸収したい。プロ1年目なので、下から這い上がっていけるように頑張りたい」

 プロ生活1年目。まずは「高校生とは違うスピード感や圧迫感があると思うので、そこはいち早く慣れていきたい」と語りつつ、「守備力、そして、ボランチでも得点を決められる部分」はプロでも通用するポイントとして挙げた。また、「プロの選手と対戦したことがないので正確には分からない」と前置きしながらも、「自分も高校生の3年間、必死に努力をして、肉体改造にも力を入れてきたので、それなりのことはできると思う」と積み上げてきた3年間に自信も覗かせている。

「まずはプロのスピード感に慣れることが一番大事だと思っている。そこに慣れてから、自分の特長の守備力や推進力、得点に関わるところを意識していきたい」

 自身の性格を「負けず嫌い」と語った18歳は、「そこは選手なら誰しもが持っていると思うけど、それ以上に熱いプレーヤーなので、ピッチ内で味方を鼓舞しながらチームを勝利に導きたい」と語るだけでなく、「リーグ優勝を全員が求めているので、そこに一番貢献できるようなシーズンにしたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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