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センセーショナルな活躍を披露した旗手怜央にポステコグルー監督「彼はまだ十分なコンディションではない」

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MF旗手怜央を称えるアンジェ・ポステコグルー監督

[2.2 スコットランド・プレミアリーグ第22節 セルティック3-0レンジャーズ]

 スコットランド・プレミアリーグ第22節が2日に行われ、2位セルティックはホームで首位レンジャーズに3-0で快勝した。5連勝で18戦連続無敗(15勝3分)とし、首位に浮上。加入後4試合連続でスタメン出場したMF旗手怜央は、2ゴール1アシストを記録する活躍を見せた。

 インサイドハーフでプレーした旗手は前半5分、右CKからのこぼれ球をPA手前左で拾うと、すかさず右足でシュート。ゴール右に決まり、先制点を挙げた。

 前半42分にはPA手前右でFWリエル・アバダからパスを受け、再び右足を一閃。ゴール右隅にコントロールショットを突き刺し、2-0とリードを広げた。

 さらに前半44分、左サイドでスローインを受け、深い位置から正確なクロスを供給。FWリエル・アバダの3点目をお膳立てした。

 宿敵レンジャーズとのオールドファーム・ダービーで衝撃のデビューを飾った旗手は後半27分に途中交代。ピッチを退く際にはスタンドからスタンディングオベーションを受けた。

 セルティックはそのまま3-0で逃げ切り、レンジャーズを相手に2019年12月以来の白星。勝ち点2差のライバルを抜き、ついに首位の座を奪った。

 イギリス『デイリー・メール』によると、アンジェ・ポステコグルー監督は試合を振り返り、自身の監督人生の中で最高の夜だったと語っている。

「私はとてもラッキーだった。今までのサッカー人生の中で、いくつかの特別な経験をしてきたが、今夜はその中でも最高の夜だった」

「私たちが外に出た瞬間から、スタジアムには大きな音が響き渡り、エネルギーが満ちていた」

「不安が大きくなるのは、その気持ちに応えたいと思うからだ。選手たちにもこの気持ちに応えてほしいと思っていたし、ファンの皆さんも正しい方法で私たちにエネルギーを与えてくれた。選手たちはそのエネルギーをうまく自分のものにし、ファンの皆さんにふさわしいパフォーマンスを見せてくれた」

 また、「誰かを特定したいわけではない。チーム全体で信じられないような努力をしたと思う」と前置きし、今冬に川崎フロンターレから獲得した旗手を称賛している。

「怜央はまだ十分なコンディションではなく、やるべきことがたくさんあり、まだ改善の余地がある。だが、彼が質の高い選手であることは分かっていた。今夜、彼は自分の特徴を見せてくれた。必要な時に必要なクオリティーを発揮してくれた。しかし、それは彼だけではない。チーム全体が優れていたと思う」

 指揮官は右サイドバックとして好パフォーマンスを示したDFヨシプ・ユラノビッチ、さらに顔面の負傷から復帰し、フェイスガードを着けてプレーした主将MFカラム・マグレガーにも賛辞を惜しまない。

「4バックの出来は傑出していたし、ヨシプ・ユラノビッチは信じられないほどだった。チーム全体が懸命に働いていた」

「マクレガーが今夜プレーしたのは、みんながついていきたくなるリーダーだからだ」

「彼の努力の賜物だよ。可能性を捨てず、この試合の重要性を理解していた」

「今は多くの欠場者がいる。昨日、彼はトレーニングを行い、私たちと話をした。彼はプレーするつもりだと言った」

「『僕はプレーするつもりだ。元気だし、問題ない』と言っていた。他の選手なら、そうは言わなかっただろう」

 新戦力の躍動や頼れるキャプテンの復活など、さまざまな要素が合わさり、首位奪取に成功したセルティック。次節は6日に開催され、マザーウェルと対決する。

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