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ボールボーイが“やりたい放題”で物議の韓国Kリーグ、今季から選手に手渡しはせず

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Kリーグが運営方式を一部変更

 韓国プロサッカー連盟が2022シーズンからKリーグ公式戦のボールボーイ運営方式を変更することを明らかにしたと、韓国『聯合ニュース』が報じた。

 同メディアによると、19日に開幕する今季からボールボーイが選手に直接ボールを渡す代わりに、タッチラインとゴールライン周辺に配置された合計12個のコーンの上にボールを載せ、選手が自ら取る方式でゲームを進行するという。

 試合中にボールがラインの外に出た場合、選手は一番近いコーンからボールを​​取ってプレーを再開させ、ボールボーイが空いたコーンに拾ったボールを持っていく。

 今回の変更理由は新型コロナウイルスに関連した接触の防止と、迅速な試合進行を図るためだと伝えられている。

 昨年12月には、その“迅速な試合進行”を妨げるボールボーイの行動が物議を醸した試合もあった。

 Kリーグ昇格・降格プレーオフ第2戦で大田ハナシチズン(2部)をホームに迎えた江原FC(1部)のボールボーイが、あからさまな時間稼ぎを行ったのだ。

 江原FCのボールボーイは陸上トラックがあるスタジアムで自チームがリードした後半、大田のスローインの場面で手元のボールをすぐに渡さず、あえてタッチラインを出たボールを拾いに行き、そのボールも受け取りに向かった大田選手とは別の方向へ投げ返した。

 また、大田側にボールを渡すべきタイミングで椅子に座ったまま微動だにせず、選手が自ら拾いに行くシーンも。大田の指揮官やスタッフは激怒し、アウェースタンドからはボールボーイに向けて物が投げ込まれた。

 江原FCは最終的に1部残留を確定させたが、試合後に元韓国代表のイ・ヨンピョ代表取締役が謝罪。クラブは連盟から3000万ウォン(約289万円)の罰金処分を科された。ボールボーイの遅延行為でクラブが制裁を受けるのは、この江原FCの事例が初めてとなっている。

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