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誰よりも声を発し、広島工大高の中国新人初勝利に貢献。DF堀晃大主将は仲間たちに感謝

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広島工大高DF堀晃大主将は声でチームを後押し

[3.12 中国高校新人大会1回戦 西京高 0-4 広島工大高]

 広島工大高は4-0で中国新人大会初勝利。3バックの中央で強度ある守備や跳ね返しを続けるなどチームを支えたDF堀晃大主将(2年=広島ピジョンFC出身)は、「チーム全員が今日の勝利を目指していたので、出れていない人の応援と出れた人の頑張りが繋がって初勝利できた」と仲間たちに感謝した。

 普段から意識しているのはチームメートたちへの声。「(自分は)技術も高くないし、特別身体能力も高くないので、チームが良い方向に向かうように声を出し続けることが必要というのは自分でも分かっているし、自分の強みでもあると思っている」。この日もその声でチームを後押しした。

 序盤はチーム全体の気持ちが入り過ぎた部分もあってややバタついたものの、徐々に落ちつき、結果は4-0。自身のプレーには満足していなかったが、「どこにも負けないくらい今日も喋ったと思います。僕ともう2人副キャプテンの小川(瑛慎)と北田(翔星)と常に声を掛け合って、後ろから喋って、立ち上がりの失点は絶対に避けようと(久保田波人、松下修也の)3バックで話して、最後まで失点ゼロで終えることができた」と勝利を素直に喜んでいた。

 広工大高へ進学したのは、「環境もあるんですけれども、(全国優勝歴を持つ広島)皆実とか(昨年広島県内無敗の)瀬戸内行って試合に出れないよりも、どの環境でも頑張るんですけれども、試合に頑張って出れて、その中で皆実や瀬戸内を倒すことを目標に僕は来ました」という理由から。夏・冬の広島県予選で強豪を破ることが目標だ。

「インターハイや選手権があるので、そこで皆実や瀬戸内に勝って、本当に工大高、力あるんだなと見せたいです」。この日、結果は4-0だったが、思うようなポゼッションができた訳ではない。主将は仲間たちに声を掛け続けて中国大会という貴重な機会で力を磨き、高い壁を乗り越える。
 
(取材・文 吉田太郎)

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