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岡山の新鋭、就実は2度目の中国新人準決勝進出。自発的に行動できる世代は今年、岡山制覇、全国へ

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就実高のチームリーダー、右SB春名倖生

[3.13 中国高校新人大会準決勝 就実高 0-3 米子北高]

 就実高(岡山)は、19年大会以来となる中国新人大会準決勝進出。須田二三明監督は今年のチームについて、「自主的に自分たちで取り組めるところは伸びしろがあると思います。今までは受け身の子が多かったですけれども、今年に関しては自分たちから動ける子が揃っていると思うので、そういう学年は夏秋に伸びしろがあると思います」と期待する。

 この日はコンディション面を考慮された10番FW横田憲史郎(2年)、MF赤熊大和(2年)がベンチスタート。前半は米子北高(鳥取)の力強い攻守を受けてしまい、前半で3点を先取されてしまった。

その中でも距離感近くボールを動かし、MF山内裕大(2年)らサイドの突破力を活かした攻撃にもチャレンジ。0-3で敗れた試合直後、選手たちはピッチサイドでそれぞれが修正点についての意見を出し合っていた。

 主将の右SB春名倖生(2年=サルパFC出身)は、「一人ひとりがサッカーに対して自分の意見を持っていて、そういうのを言い合っている。(この日の試合に関しては)前半の最初の段階でセットプレーで3失点とかやられてしまったので、もうちょっとセットプレーの守備をちゃんとすること。後半は押し込んでいる状態がありましたし、前半の最初に相手の勢いにやられたから修正しようと」。全国レベルの強豪校から学んだことを岡山制覇、全国大会出場に繋げる。

 春名は声でチームを統率するリーダー。先輩たちの優しさを見習いつつ、厳しさを求める主将は就実へ進学した理由について、「自分が行こうとしていた時にプリンスリーグに所属していたのと、サッカーだけじゃなくて、勉強とか他のところもちゃんとやろうという文武両道のところがあったのでそこが良いかなと」と説明する。

 今年の目標については、「絶対夏と冬全国出て、チームではまだ一回も行ったことがないので歴史に残る世代にしたい」とコメント。岡山で台頭中の新鋭は年々土台を大きくし、今年は自発的に考える力と行動する力がある。

 昨年からのレギュラーを半数残すチームで歴史を塗り替えること。中国高校新人大会は3位決定戦で岡山県内のライバル岡山学芸館と対戦する。春名は「3位と4位では、その後のモチベーションも全然違うので絶対に勝って3位で岡山帰れるようにしたいです」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)

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