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クラシコは驚愕スコア…バルサが首位独走レアルに4-0大勝! 相手の“奇策”に動じず終始圧倒

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バルセロナがクラシコで大勝

[3.20 ラ・リーガ第29節 R・マドリー 0-4 バルセロナ]

 “エル・クラシコ”は衝撃的な結果となった。ラ・リーガ第29節が20日に行われ、サンティアゴ・ベルナベウで首位レアル・マドリーと3位バルセロナが激突。アウェーのバルセロナが4-0の大勝を飾り、今季3度目の同対戦で待望の白星を手にした。

 通算249回目を迎えた伝統の一戦。過去の戦績ではレアルが100勝52分96敗と勝ち越し、直近5連勝中だった。今季リーガでは首位を独走し、UEFAチャンピオンズリーグでもベスト8進出を果たすなど好調を維持。対するバルセロナもシャビ・エルナンデス監督の就任以降、リーグ戦15試合で10勝4分1敗と巻き返し、CL出場圏内の3位にまで順位を上げた。

 基本布陣は互いに4-3-3。リーグ1位の22得点を記録するエースFWカリム・ベンゼマを負傷で欠くレアルは、MFルカ・モドリッチを偽9番として起用する奇策に打って出た。

 GKティボー・クルトワの前には右からDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、DFダビド・アラバ、DFナチョ・フェルナンデスの4バック。中盤は右からMFフェデリコ・バルベルデ、MFカゼミーロ、MFトニ・クロースが並び、3トップはモドリッチを頂点に右がFWロドリゴ・ゴエス、左がFWビニシウス・ジュニオールとなった。

 前からプレスをかける際はモドリッチとクロースが相手のセンターバック2枚に当たり、撤退時はモドリッチを最前線に残してブロックを形成。攻撃ではモドリッチがフリーマンのようにして自由に動き回り、状況に応じてバルベルデらが最前線に飛び出した。

 一方、バルセロナはDFセルジーニョ・デストが負傷離脱する中、右サイドバックとしてDFダニエウ・アウベスではなくDFロナルド・アラウホをチョイス。GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがゴールを守り、4バックは右からアラウホ、DFジェラール・ピケ、DFエリック・ガルシア、DFジョルディ・アルバを配置した。中盤はMFセルヒオ・ブスケツ、MFフレンキー・デ・ヨング、MFペドリの3枚。3トップは右からFWウスマン・デンベレ、FWピエール・エメリク・オーバメヤン、FWフェラン・トーレスを並べた。

 立ち上がりこそホームのレアルが勢いを持ってゴールに迫ったが、時間の経過とともにバルセロナが相手の戦い方に対応。パスワークで守備を外し、多くのチャンスを作り出していく。

 最初の決定機は前半12分。ブスケツのスルーパスから左サイドを抜け出したF・トーレスがマイナスに折り返し、ゴール前でフリーのオーバメヤンが左足で合わせる。だが、GKクルトワのビッグセーブに遭う。続くデンベレの左足シュートもクルトワに阻まれた。

 それでも前半29分、右サイドでナチョとマッチアップしたデンベレがスピードを生かして縦に仕掛け、右足でクロスを供給。ニアのオーバメヤンが頭で逆のサイドネットに押し込み、ドルトムント時代の同僚のホットラインでゴールをこじ開ける。オーバメヤンはクラシコデビュー戦での得点となった。

 対するレアルは前半36分にカウンターを仕掛け、バルベルデのスルーパスからビニシウスがGKテア・シュテーゲンとの1対1を迎える。しかし、かわそうとしたところでバランスを崩し、シュートには持ち込めない。この直後にビニシウスがエキサイトし、ピケがなだめる場面があった。

 前半38分にはバルセロナが追加点を奪う。右CKからキッカーのデンベレが右足でクロスを送り、アラウホが高い打点のヘディングシュートをゴール右に叩き込んだ。

 2点ビハインドで前半を終えたレアルは、後半開始からクロースに代えてMFエドゥアルド・カマビンガ、カルバハルに代えてFWマリアーノ・ディアスを投入。マリアーノを最前線に置いてモドリッチを中盤に戻し、4バックを右からナチョ、ミリトン、カゼミーロ、アラバに変更した。

 しかし、バルセロナは後半も主導権を渡さない。開始早々にGKクルトワとの1対1でシュートを外したF・トーレスだったが、後半2分にカウンターからオーバメヤンのヒールパスにフリーで反応。今度は右足で豪快にゴール右へ蹴り込み、3-0とした。

 後半6分にはピケからのロングフィードをF・トーレスが収め、オーバメヤンにラストパス。抜け出したオーバメヤンが寄せてきたGKクルトワを越すループシュートを決める。このシーンでF・トーレスのオフサイドを取られたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるチェックの結果、同8分に得点が認められた。

 オーバメヤンの加入後公式戦9ゴール目で4-0としたバルセロナ。さらに交代カードを切って反撃を図るレアルをいなし、無失点で逃げ切った。クラシコで7試合ぶりの白星をつかみ、リーグ戦13試合負けなし(9勝4分)。レアルはリーグ戦9試合ぶりの黒星を喫し、連勝が4で止まった。

●ラ・リーガ2021-22特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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