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U-21日本代表無失点2連勝に貢献、DF鈴木海音は「試合に出て学ぶこと」で成長を求めていく

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 23日のドバイカップ初戦のクロアチア戦では出番のなかったDF鈴木海音(栃木)だが、2戦目のカタール戦はフル出場。無失点での2連勝に貢献した。

 しかし自身のプレーにはあまり納得がいっていない様子。「1戦目出られなかった悔しさもあって絶対にやってやろうと思った」とした鈴木海だが、「前半は相手の勢いを跳ね返しきれなかった。自分が弾いていれば、もっと楽に入れた。判断が遅くなって相手に奪われるプレーも何本もあった。それで失点に繋がれば自分たちの責任なので、絶対になくしていかないといけない」と反省の言葉ばかりを並べた。

 U-15世代から日本代表に選ばれ続ける鈴木は、20年にジュビロ磐田とプロ契約。同年のリーグ戦でデビューを果たすなど、早くも結果を残した。しかし21年はまさかのリーグ戦未出場。チームがJ1復帰を果たした中で悔しいシーズンを送った。

 そこで今季はJ2の栃木SCに武者修行を決断。開幕からストッパーのレギュラーポジションをしっかりと掴んで、久々の国際大会にやってきた。「栃木で出続けるだけじゃなく、結果を残し続けないと。個人でボールを奪う力なんかをつけないとやっていけないと思う」と強い危機感を持って、日の丸を背負っている。

「試合に出て学ぶことはすごく多い。去年も学ぶことは多かったけど、今年は試合中に学ぶことが多い。ここで出来るようになったなと思えることも多いので、そこはよかったと思います」

 現役時代、ディフェンダーとして活躍した大岩剛監督も、試合に出ることが選手としての成長のカギを握ると力説する。「DFの選手は間違いなく試合に出続けることで、失敗もして成長していくポジション。J1であれ、J2であれ本人の意識の問題。(チームに戻っても)頭を戻さないように、意識や強度はこのレベルで持っておかないといけない」。見なければいけないのは、より高いところ。DF陣には高い意識レベルでの競争になることを求めていく。

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