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横浜FCに3戦ぶりの得点をもたらしたのは伊藤翔! シュート体勢崩すも「腸腰筋を働かせました」

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MF伊藤翔が体勢を崩しながらもチームに得点をもたらす

[5.15 J2第16節 横浜FC 2-1 徳島 ニッパツ]

 5試合未勝利で、さらに2試合無得点の横浜FCに光明をもたらしたのはMF伊藤翔。前半41分にゴールを挙げた。体勢を崩しながらも決めた先制点。「腸腰筋を働かせました」と笑顔で振り返った。

 首位独走から一転、5試合未勝利で3位に転落していた横浜FC。まずは3試合ぶりの得点を目指し、四方田修平監督も「自分たちが攻撃でやってきた、いろんな意味での総合力が問われるところ。ここまでやってきたことをどのくらい出せるか」と、リーグ最少失点の徳島ヴォルティスに挑んだ。

 序盤は拮抗状態が続くも、横浜FCが次第に持ち味を発揮。FW小川航基の1トップと伊藤とMF長谷川竜也の2シャドーの好連係や、左WB山下諒也、右WBイサカ・ゼインの個人技による突破、中盤のMF手塚康平とMF和田拓也から繰り出される長短のパスで何度も決定機を作る。そして、前半41分に待望のゴールが生まれた。

 横浜FCはDFガブリエウが左サイドから大きくサイドチェンジ。イサカが右サイドでボールを持つと、得意のドリブルを仕掛けて深い位置からクロス。PA内にはニアサイドに小川、中央に伊藤が待ち構える。しかし伊藤にとって小さなハプニングが発生する。小川も反応して軽くボールにタッチし、伊藤のシュートタイミングがズレてしまった。

 だが、それが「けがの功名になりました」(伊藤)。小川のフリックで、相手GKホセ・アウレリオ・スアレスも重心がズレていた。伊藤は体を傾けながらも最後まで諦めない。「筋肉を働かせて足を止めました。自分のタイミングじゃなかったので、とりあえずゴールに飛ばそうと思って、面を作って飛ばせられたのでよかったです」。相手GKは反応できず、ボールはゆっくりとそのままゴールに吸い込まれた。

 無得点という肩の荷が下りた横浜FCは、後半20分にもガブリエウが加入後初ゴールで追加点。終盤に失点を喫するが、そのまま逃げ切り、約1か月ぶりの勝利となった。

 昇格までの長い戦いで勝ち続けるのは難しい。伊藤はリーグ戦の重要な要素として「ある程度の上下はある。その振れ幅を少なくしていかないといけない」と語る。「トンネルを抜けるきっかけはできたかもしれないですけど、次の試合次第かなと」。21日の次節では3位・アルビレックス新潟との上位対決。今節で得た勢いをそのままに、昇格レースで差をつけたい。

(取材・文 石川祐介)
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