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リバプールはウォルバーハンプトンに3-1勝利も優勝の条件揃わず…プレミア21-22シーズンを2位で終える

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追加点を挙げたFWモハメド・サラー

[5.22 プレミアリーグ第38節 リバプール 3-1 ウォルバーハンプトン]

 プレミアリーグは22日に各地で第38節を開催した。最終戦にもつれ込んだ優勝争いはマンチェスター・シティに栄冠。リバプールは惜しくも2019-20シーズンぶり2回目のプレミア制覇を逃した。

 今節を前に2位リバプールと首位マンチェスター・Cの勝ち点差は僅かに「1」。リバプールは勝利を収めたうえで、同時刻キックオフのマンチェスター・Cが引き分け以下に終わった場合優勝が決まる。ホームにウォルバーハンプトンを迎えたリバプールは、3-1で勝利。しかし、マンチェスター・Cがアストン・ビラ3に-2で勝利したため、カラバオ杯、FA杯に続く3冠達成とはならなかった。

 前節のサウサンプトン戦(○2-1)でゴールを挙げた日本代表FW南野拓実はベンチスタート。負傷が心配されていたDFフィルヒル・ファン・ダイクとFWモハメド・サラーもメンバー入りをし、ベンチから出場機会をうかがった。

 逆転での優勝に向けて勝利が欲しいリバプール。しかし、先に試合を動かしたのはウォルバーハンプトンだった。前半3分、GKジョゼ・サのゴールキックをリバプールDFイブラヒマ・コナテが目測を誤り、かぶってしまうと、ボールはDFラインの背後へ。裏に抜け出たFWラウール・ヒメネスがそのまま持ち上がり、ボックス内右からゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、走り込んで来たFWペドロ・ネトが押し込み、ウォルバーハンプトンが先制に成功した。

 1点を追うリバプールは失点直後から猛攻を仕掛ける。前半12分頃にはFWルイス・ディアスが立て続けにチャンスを作るも、ゴールには結びつかない。それでも、ボールを支配し、着実にゴールへと近づいていくと、同点弾が生まれた。

 前半24、ハーフライン付近からコナテが縦パスを入れると、敵陣中央でボールを受けたMFチアゴ・アルカンタラがヒールで裏へと流す。それに反応したFWサディオ・マネがスピードに乗りながらボックス内に侵入。冷静にゴールへ流し込み、試合を振り出しに戻した。

 前半37分を過ぎた頃にはスタジアムが歓声に包まれる。アストン・ビラがマンチェスター・Cから先制点を奪い、リバプールサポーターの応援のボルテージが一気に上がった。それに応えるように選手たちも攻勢を強めたが、追加点が遠い。後半39分にはウォルバーハンプトンに決定機を作られるも、MFファン・ヒチャンとの一対一をGKアリソン・ベッカーがしっかりと防いで難を逃れた。

 試合の主導権を完全に握ったリバプール。しかし、前半終了間際にアクシデントが起きた。ピッチ中央から試合をコントロールしていたチアゴがアディショナルタイム5分のアウトプレー時にピッチをアウト。10人のまま試合が進められた。

 1-1で前半を折り返すと、リバプールは後半からチアゴに代えてMFジェームズ・ミルナーを投入。ウォルバーハンプトンも負傷交代でジョゼ・サを下げてGKジョン・ルディをピッチに送り込んだ。後半開始からウォルバーハンプトンに押され気味のリバプール。後半5分にはFWディオゴ・ジョタのスルーパスに抜け出したマネがゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定となり、逆転弾とはならなかった。

 勝利へ追加点が欲しいリバプールは後半13分にジョタに代えてサラーをピッチへ。後半19分にはDFトレント・アレクサンダー・アーノルドのミドルシュートをルディが弾いたこぼれ球にサラーが反応するも、ループ気味に狙ったシュートは枠を捉えることができなかった。

 その後、ウォルバーハンプトンに攻め込まれるもなんとかゴールを割らせないリバプール。後半38分にはコーナーキックの混戦からサラーが押し込み、ついに追加点を挙げた。さらに後半44分にはボックス内でDFアンドリュー・ロバートソンがFWロベルト・フィルミーノとのワン・ツーからシュートを突き刺し、3点目。3-1で勝利を収め、21-22シーズンを2位で終えた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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