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絶品スルーパスで先制アシスト。国見の10番MF北村一真は武器を発揮し、「自分が勝負を決めること」

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伝統校・国見高の10番、MF北村一真

[6.9 インターハイ長崎県予選準決勝 国見高 2-1 長崎日大高 長崎市営ラグビーサッカー場]

 昨年、U-17日本代表候補に選出されている注目10番が、先制点を演出した。前半27分、国見高は1タッチパスを繋ぎ、MF北村一真(3年=紀州エスフォルソFC出身)が1タッチでのスルーパス。これで抜け出したMF川添空良(3年)が左足で先制点を決めた。

 北村は前半の飲水タイムあたりからボールに絡む回数を増やし、絶品のスルーパス。「相手がちょっと守りに入ってきたので狙い目かなと感覚的に感じたので、そこで1タッチ1タッチでテンポ良く繋いで、ボランチの空良がタイミング良く動き出してくれたので、あとは自分の精度あるパスも思った通りにやれました」。注目MFが1本のパスで違いを示した。

 アシストした後は左足ミドルやスペースの配球。追いつかれて迎えた終盤には、試合を決めに行っていた。北村は1年時から先発を務め、昨年から10番。この1年で変化したことについて、「安牌だけじゃなくてチャンレンジするようになりました」という。

 先輩たちに「隠れてやっていた感じがあった」がより自覚が高まり、自分を出すことを意識。「きょうは不発だったんですけれども、シュートを狙いに行くところも周りからの課題と言われている。しっかり自分が勝負を決めないといけないという場面も多くなるはず」とシュートを決めることも自分に課している。

「流れが相手チーム側でもしっかりと踏ん張って、自分の武器をたくさん活かせるように。あとは自分が勝負を決めること」。国見にとって10年以来となる全国舞台を懸けた決勝は、宿敵・長崎総合科学大附高と激突。1点を争う攻防で自分が勝負を決める――。

(取材・文 吉田太郎)
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