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リハビリ中の大宮・塚本がサポーターへメッセージ

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 大宮アルディージャは5日、骨肉腫でリハビリ中のDF塚本泰史に対する「アルディージャ後援会 塚本泰史選手支援基金」の活動報告を公式サイト上で発表した。

 クラブによると、激励メッセージ、千羽鶴、お見舞い品などは多数寄せられ、公式サイトへの激励メッセージは3294件にも及んだ。「アルディージャ後援会塚本 泰史選手支援基金」の募金総額は2339万622円(うち塚本泰史選手シリコンブレス収益金:156万円)で、基金の一部については、塚本本人の意思を尊重し、塚本の家族と相談の結果、財団法人癌研究会へ寄付することになった。

 また、同クラブの公式サイトでは塚本本人による直筆メッセージも掲載されている。
以下、塚本泰史のメッセージ

「ご支援くださった皆様へ

 今年1月、骨肉種と診断を受けて以来7ヵ月の時が流れて行きました。手術をしたくない、人工骨は嫌だ、ましてはサッカーを失うことは絶対にごめんだという心は見事に打ち砕かれ現実を受け入れざる得なかった2月…。手術後の抗がん剤治療は6クール、2011年の2月までと言われ愕然とした3月…。体力、精神面の強さを信じ4ヵ月で6クール分の抗がん剤を投与し、今僕の目の前は明るい明日がかすかに見え始め7月の終わりを迎えました。

 そして支援基金に多くの方々より御寄付を賜り本当にありがとうございました。また、同じ病などで苦しむ人達の為に少しでも力になれればと思っています。

 こうして今現在の僕があるのは皆様の支えがあってこそと心より感謝申し上げます。

 本当に苦しい時も悲しい時も、無理に笑顔を繕う時も、焦りも不安も、喜びも山の様に感じた7ヵ月でした。

 これからNACKのピッチに立てるかは神様のみわかることで、自分自身半信半疑な気持ちが正直なところです。

 でも骨折する覚悟で最後まで努力するつもりです。皆様の温かい心を決して無駄にすることのない様、これからも見守っていただければ幸いです。

大宮アルディージャ 塚本泰史」

(文 片岡涼)

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