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福岡・大久保が“古巣いじめ”。横浜FC戦、チーム最多の5得点目!

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[9.19 J2第26節 横浜FC1-3福岡 ニッパ球]

 アビスパ福岡のFW大久保哲哉が“横浜FCキラー”ぶりを発揮した。この日、前半40分にCKのこぼれ球を押し込んで1-1同点弾を決めたが、これで対横浜FC戦、福岡史上最多を更新する通算5得点。そのうち4得点が敵地弾でまさに“古巣いじめ”だ。

 「いい形でこぼれてきて、点が取れました。角度がなかったんで、上を狙ったけど入ってよかった。横浜FCキラー? 相性はいいですね。グラウンドがあっている気がしますね。地元だからかな(笑)」

 大久保はお茶目な表情を見せた。生まれは神奈川県横須賀市で、プロとして最初の入団は横浜FCだった。2003~04と2シーズンの在籍だが、三ツ沢で何試合もプレーしている。その後、JFLの佐川急便東京や柏でプレーしているが、プロとしてのスタートを切った古巣へは特別な思いがある。5度目の“恩返し弾”は勢いを奪い返す同点弾で、チームの逆転に大きく貢献した。

 チームでは身長190cmの長身を武器に、1トップを張っている。以前は2列目も経験しており、中盤のプレーを考えながら、ポストプレーやつぶれるプレーをやっているという。大久保がドンと構えることが一つの武器となり、J2を勝ち上がるためには必要なカウンター攻撃、パワープレーが機能している。

 「つぶれ役とかでもチームに貢献していきたいですね」と大久保。数字自体は今季通算6得点と、決して満足いくものではないが、リーグ屈指の得点力に大きく貢献しているのは事実。これからも体を張り続けて勝利、J1昇格に貢献する。

(取材・文 近藤安弘)

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