beacon

浦和、改修前の聖地で勝利。鈴木「このスタジアムでプレーしたいと思って入団を決めた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.11 天皇杯3回戦 浦和2-0徳島 駒場]

 天皇杯3回戦は11日に各地で2日目が行われ、埼玉・駒場スタジアムでは浦和レッズ徳島ヴォルティスが対戦。浦和がPKとオウンゴールで2-0勝利した。

 駒場は浦和にとっての聖地だが、この試合を最後に、芝生や陸上トラックなどの改修のため、2011年末まで工事を行う。酸いも甘いも詰まった歴史ある駒場で
ひとまず最後の試合とあり、選手たちには負けられないという思いがあった。

 DF坪井慶介は「非常に思い入れのあるスタジアム。いいプレーをして、結果を出せば、盛り上がって一体感の出るスタジアム」という。MF鈴木啓太は「入団する前、チームが残留争いをしているときのジェフ戦を見た。そのとき、このスタジアムでプレーしたいと思って、決めた」と、東海大翔洋高から入団を決める際、サポーターを含めたスタジアムの雰囲気で決断したことを明かした。

 ベテランだけではない。若手も思い入れがあるようだ。DF高橋峻希も「歴史のあるスタジアムで、子供のころテレビでレッズを見ていたときは駒場だった。そういうところで試合をするのは、凄いことだと思っている」と心境を明かした。老若男女、このスタジアムはまさに聖地だった。

 このスタジアムは沼地にできたため、地盤の沈下も起こっているという。芝の根付きもいいとは言えない。この日も芝がめくれるなどしたが、それも軽減される予定。2011年末までかかるようで、再びお目見えされるのは2012年の予定。聖地がどう“生まれ変わる”のか楽しみだ。

(取材・文 近藤安弘)

TOP