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山形が川崎Fを倒し11大会ぶりの8強!

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[11.17 天皇杯4回戦 川崎F3-3(PK4-5)山形 等々力]

 モンテディオ山形がJ1リーグでは1度も勝っていないうえ、無得点が続いている川崎Fを3-3の末のPK戦で5-4と下し、11大会ぶりの8強進出を決めた。延長前半5分には小林伸二監督が退席処分を命じられるハプニングがあったが、チーム一丸で乗り越えた。

 前半27分にFW田代勇三が先制点を決めて幸先良いスタートを切ったが、その後、前半ロスタイムにDF寺田修平にこぼれ球を押し込まれて同点とされた。後半9分にMF増田誓志の直接FK弾で2-1と勝ち越したが、同34分にMFヴィトール・ジュニオールに決められて追いつかれ、試合は2-2のまま延長戦にもつれ込んだ。

 延長開始3分、川崎FのMF楠神順平にこぼれ球を拾われて逆転された。格上相手に痛い失点だった。まるで泣きっ面に蜂のように、その2分後には指揮官が退席処分を受けた。苦しい状況に陥ったが、あきらめない気持ちが結果をもたらした。

 延長後半13分、DF西河翔吾がMF北村知隆のヘディングシュートのこぼれから決めて同点に追いついた。PK戦では山形はきっちり全員が決めて5-4と難敵撃破に成功した。山形によると、長島裕明ヘッドコーチは「天皇杯はこれでベスト8になれたんですけども、クラブの歴史のなかでベスト8は99年にあったんですね。あったんですけれども、J2からJ1に上がって、チームがそのままよくなっていることを示したいというのと、川崎Fさんには(J1昇格後)1度も勝ててない。点も取れてないんですね」などとコメント。強敵を倒したことにチームの成長を感じ取っていた。

(文 近藤安弘)

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