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磐田はナビスコ優勝後4戦未勝利。川口「台無しになってしまう」

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[11.20 J1第31節 磐田0-0山形 ヤマハ]

 ジュビロ磐田モンテディオ山形の一戦はスコアレスドローに終わった。磐田はこれで勝ち点41の11位でJ1残留を決めたが、山形のシュート15本に対し4本だけと攻撃が機能しなかった。ナビスコ杯優勝後、天皇杯1試合を含めて2分け2敗と公式戦4試合勝ちなし。得点力不足にも陥り、3試合連続で無得点となった。

 名門復活に向けてリーグ戦でも確固たる試合をしたい磐田だが、波に乗り切れない。この日は山形の運動量に押され、ホーム戦ながら苦しい試合となった。前半6分、PA左でFWジウシーニョが決定機を迎えたが、右足のシュートは枠を外した。

 後半21分には左クロスにエースFW前田遼一が頭を合わせるが、上に外れた。その後は決定機らしい決定機はなし。反対に山形は、決定力不足に泣いてしまったが、サイド攻撃がうまく機能し、FW長谷川悠を起点にチャンスを作り出した。スコアは0-0も内容は完全に下位にいる山形の方が上回った。

 磐田によると柳下正明監督は「良いリズムでボールを動かしてプレーしていたのは前半の立ち上がり10分くらいだと思います。ただ、ゴールへ向かう、というプレーが少なかったと思いますし、ボールを持っていても相手を崩すプレーがなかったと思います」と反省し、J1残留は決めたことについては「今年はナビスコのタイトルを獲得しているチームですから、恥ずかしいなという気持ちの方が強いです」と嘆いた。

 真の意味ので名門復活には、リーグ戦の成績が問われる。天皇杯、ナビスコ杯を含め公式戦10試合ぶりの無失点に貢献したGK川口能活は「せっかくナビスコを獲得したのに、これでは台無しになってしまいますし、やはり何としてもサポーターの信頼を取り戻せるように次の試合に臨みたいです」と残り3試合での“汚名返上”を誓っていた。

(文 近藤安弘)

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