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仙台が18日ぶりに練習再開 「希望の星にならないといけない」

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 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県仙台市を本拠地とするベガルタ仙台が29日、震災後初となる全体練習を仙台市の泉パークタウンで行った。

 11日の震災後から全体練習を行うのは、18日ぶりのこととなる。30日付のスポーツ報知によると、練習前に手倉森誠監督は「何の希望も見いだせない人もいる。その人たちの希望の星にならないといけない」と選手たちに熱く語ったという。この日は軽めのメニューのみ、約90分で練習を終えた。

 敵地で迎えるリーグ再開初戦の川崎F戦が来月23日に控えているが、選手たちの状況は厳しいものだ。ライフラインの復旧が進まないことに加えて、部分的に損壊したクラブハウスの復旧工事も始まったばかり。それでも主将のMF柳沢敦は「プレーでしか励ますことができない。できることをやるしかない」と前を向く。

 同日に行われた「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」にはJリーグ選抜の一員として、仙台からMF梁勇基とMF関口訓充が選出され、日本代表と堂々たるプレーで渡り合った。2人のプレーを支えるように、被災地の人々を励ますように、試合会場に駆けつけたサポーターは仙台のサポーターソングを歌っていた。今度は自分たちが復興の足がかりとなる番だ。希望の星になるために、サッカーを通じて、多くの人を励ましていく。

(文 片岡涼)

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