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チームメイトにゲキを飛ばすマルキーニョス、「仙台の人々を支える」

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 ベガルタ仙台のFWマルキーニョスが練習合流初日からフルメニューをこなした。前日3日に仙台から千葉県市原市に移動したチームはこの日から合宿をスタート。さっそく2部練習を行い、再来日したばかりのマルキーニョスもチームメイトとともに汗を流した。

「(ブラジルの)家族が心配しているのは事実だけど、仙台の人々を支えに行かないといけないということを分かってくれた。その気持ちをしっかり受け止めて、いい1年にして、仙台の人たちを喜ばせたいと思っている」

 そう決意を語ったマルキーニョスはチームに合流した前日夜、手倉森誠監督に促され、夕食前に選手の前で挨拶したという。「ブラジルで仙台のニュースを見ていて心が痛んだ。つらい思いをしている人たちの分まで、自分たちがエネルギーを出そう。このキャンプで団結してやらないといけない」。あらためて仲間たちに呼びかけ、ゲキを飛ばした。

「キャンプ前にふさわしいスピーチだった」と感謝した指揮官は「マルキが一番合流が遅れていたけど、普通にやれていたので安心した」と、エースが合流初日から問題なく練習メニューを消化したことを喜び、「マルキは太らないからね。ブラジルから帰ってくる3日前に90分のゲームをやったと言っていた。筋トレもずっとやっていたらしい」と明かした。

 04年に市原(現千葉)でプレーしていたマルキーニョス。市原と契約した当初に泊まっていたホテルが今キャンプのチーム宿舎で、市原在籍時はその後もホテル近くに住んでいたという。手倉森監督は「住み慣れている町でよかった。市原時代に通っていたジムにも行くと言っていた」と、さらにコンディションを上げていくことに期待していた。

(取材・文 西山紘平)

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