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仙台デビューを飾った柳沢が赤嶺の3戦連続弾を演出!!仙台がG大阪下す

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[6.15 J1第15節 仙台2-1G大阪 ユアスタ]

 ベガルタ仙台がG大阪を2-1で下し、開幕からの無敗記録を10試合(5勝5分)に伸ばした。一時は同点に追いつかれるも、後半途中から移籍後初出場を果たしたFW柳沢敦が起点となり、FW赤嶺真吾が決勝点。ここ2試合連続で終盤に追いつかれて1-1の引き分けに終わっていたが、この日は赤嶺の3戦連続弾で勝ち切り、リーグ戦3試合ぶりの白星を手に入れた。

 後半8分、MF梁勇基の左CKにファーサイドのDF菅井直樹が頭で合わせて、先制点を決めた。菅井の今季3点目のゴールを死守したいところだったが、同20分にFWアドリアーノにゴールを許し、試合は振り出しに戻された。

 しかし、試合後のテレビインタビューで手倉森誠監督が「追いつかれれば柳沢で勝負しようと思っていた」と明かしたように、後半38分から投入された柳沢が決勝点の起点となった。出場からわずか3分後の後半41分、右サイドの高い位置でDFを引き付けた柳沢が体を張って、ボールキープ。右サイドを駆け上がったMF角田誠へパスを送った。これを受けた角田が右クロスを入れ、最後はゴール正面の赤嶺が右足ワンタッチで流し込み、2度目のリードに成功。赤嶺の今季5点目のゴールが決勝点となり、仙台が2-1で勝利した。

 今季京都から加入した柳沢は主将も任されたが、3月5日のリーグ開幕戦・広島戦(0-0)はベンチ入りも出番なし。さらにリーグ中断中の4月12日に左膝ガングリオン摘出手術を受け、長期離脱を強いられた。今月5日のナビスコ杯・柏戦からメンバー入りし、戦列には戻ってきたが、出場機会はなく、この日が“仙台デビュー”。実戦復帰は京都所属時の昨年12月4日のF東京戦(2-0)以来、実に193日ぶりだったが、わずかな出場時間ながら決勝点の起点となり、さすがの存在感をみせつけた。

 試合後、手倉森監督は「前回終盤に追いつかれて悔しい思いをした分、相手がG大阪でも勝ち点3を取りに行こうと選手たちには話していた」と試合を振り返り、決勝点をアシストした角田は「長い間勝ちきれてなかったので、きょうは勝てて良かった」と笑顔で話した。一度は追い付かれながら突き放した勝負強さ。無敗を守った仙台にとって、さらに勢い付く1勝となったのは間違いない。

(文 片岡涼)

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