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千葉は大島の移籍後初ゴールで先制も、東京Vに追いつかれドロー

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[9.4 J2第4節 千葉1-1東京V フクアリ]

 4位ジェフユナイテッド千葉はホームで8位東京ヴェルディと1-1で引き分けた。新潟から移籍加入後初出場のFW大島秀夫が前半5分に移籍後初ゴールを決めて、先制に成功。しかし後半23分にFWマラニョンに同点弾を決められた。その後の追い上げも実らずに1-1のドロー。勝ち点2差で追う首位・F東京と2位・栃木の首位攻防戦が引き分けだったため、勝利していれば勝ち点では並んでいたが、その差を詰めることはできず。首位とは勝ち点2差のままに4位をキープするに留まった。

 千葉はW杯アジア3次予選を戦うオーストリア代表にDFマーク・ミリガンが招集されているため不在。攻撃ではFWオーロイが故障離脱中と不安の残るメンバーだったが、新潟から移籍加入した大島が待望の初先発を果たした。一方、東京Vは負傷離脱していたDF富澤清太郎が4月24日の愛媛戦以来、21試合振りの先発復帰。昇格戦線への生き残りをかけて、落とせない一戦にチームの精神的支柱が戻ってきた。

 開始5分、千葉が幸先良く先制に成功した。左クロスにゴール正面へ飛び込んだのは大島だった。混戦から頭ひとつ抜け出すと、ヘディングシュートを叩き込み、移籍後初ゴールを決めた。同9分にはFW深井正樹がドリブルで駆け上がり、中央へ切れ込むとミドルシュート。しかし枠を捉えることはできない。同30分にはゴール正面でのFKのチャンスにMF村井慎二が蹴り込んだボールはクロスバーを叩いた。

 対する東京Vは前半10分、DF森勇介の左クロスにFW阿部拓馬が頭で合わせたが、ポスト右を叩いた。その後はなかなかチャンスをつくることができない。同37分にはMF小林祐希がPA外左からミドルシュートを放つが、ポスト右を叩く。同点弾が奪えずに1点のビハインドで前半を折り返した。

 後半に入っても千葉が決定機を演出。後半12分、MF太田圭輔の右クロスにファーサイドで合わせた大島がヘディングシュートを放つもGK柴崎貴広に止められる。弾かれたボールはクロスバーに当たると、ゴールの外へこぼれた。追加点を奪えずに時間が過ぎると、次第に流れは東京Vへ傾いていった。

 すると後半23分、東京Vがワンチャンスをものにした。小林のサイドチェンジからMF飯尾一慶が左クロス。フリーのマラニョンが頭で合わせ、同点弾を決めた。1-1の同点に追いつく。さらに2分後には追加点のチャンスをつくる。MF菊岡拓朗とのワンツーから抜け出した小林が強烈な左足シュート。素早い振りから放たれたボールはわずかにポスト左へ外れた。

 再び突き放したい千葉は後半40分、左サイドから切れ込んだ太田が右足シュート。しかし無情にもポスト右を叩き、ゴールを奪うことはできない。ここで東京Vが最後の交代枠を使い、FW巻誠一郎を投入。約7年間に渡り、千葉でプレーしていたFWが敵としてピッチへ立った。終了間際には左CKや右クロスから巻を的にボールを入れるが、シュートを打つことはできない。結局1-1のまま試合は終了。互いに落とすことのできない一戦は勝ち点1を分け合った。

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