ジェフユナイテッド千葉は21日、ドワイト監督およびハンスコーチと本日限りで契約を解除し、後任監督に神戸清雄テクニカルダイレクターが、後任コーチにU-18コーチの菅澤大我氏が就任すると発表した。すでにこの日の練習から神戸氏が練習の指揮を執っている。

　ドワイト監督は今季から監督に就任し、長身FWオーロイを活かした戦術で首位に立った時期もあるが、オーロイの負傷離脱もあり、順位が下降。最近リーグ戦5試合は2勝3敗で順位が5位と、J1復帰に黄色信号が灯っている。

　三木博計社長は、この人事について「8月以降の試合を見ていて、監督の考えているサッカーが実現できていないと感じていました。また10月16日からの5連戦が大きな山場になると考えていましたが、スタートで2連敗して、チームが活気を失ってしまっていました。J1復帰への可能性があるうちに修正しなければならないと思い、監督の交代を決断しました。ドワイト監督には、クラブの置かれている状況をよく理解して指揮を執っていただき、本当に感謝しています。苦渋の決断ではありましたが、J1復帰のために、今決断しなければならないと思いました。神戸監督には、テクニカルダイレクターとしてチームの一番近くにいながら、客観的にチームを見てもらって来ました。この時期の交代なので、チーム・選手のことを熟知している人に指揮を預けるのがベストと考え、就任してもらいました。チームの総力を挙げて残り試合ベストを尽くします。よろしくお願いします」と説明している。

　神戸清雄新監督は「今求められているのは結果だけなので、J1復帰のために全力を尽くしたいと思います。残り8試合ですが、J1復帰の可能性はまだ十分あります。この状況をポジティブに捉えて、チームの力を結集し、戦っていきますので、よろしくお願いします」と意気込みを語っている。

　また退団するドワイト氏とハンス氏もコメントを発表。ドワイト氏は「皆さんのサポートに大変感謝しています。私達は皆さんの応援が大好きでした。皆さんのチームジェフをいつまでも応援し続けて下さい」。ハンス氏は「ジェフは素晴らしいクラブです。そして皆さんは素晴らしいファンです。素晴らしいファンであるみなさん、いつまでもこのチームをサポートしてあげて下さい。皆さんの幸運をお祈りしています」とコメントしている。

以下、神戸新監督と菅澤コーチのプロフィール

●神戸清雄
(かんべ すがお)
■生年月日
1961年8月2日(50歳)
■出身地
静岡県
■経歴
静岡県立静岡高-早稲田大-本田技研
■指導歴
本田技研サッカースクールコーチ-市原(現千葉)ユースコーチ-市原トップコーチ兼サテライトコーチ-市原トップコーチ兼サテライト監督-市原ユース監督-市原トップコーチ兼サテライトコーチ-市原ユースコーチ-市原ユースコーチ・トップコーチ(監督代行)-市原強化部-市原監督代行-市原トップコーチ-市原監督代行-フィリピン代表監督(JFAアジア貢献事業での派遣)-グアム代表監督(JFAアジア貢献事業での派遣)-名古屋U-18監督兼アカデミーテクニカルディレクター-名古屋チーム統括部テクニカルスタッフ兼ユースアカデミー総監督-名古屋トップチームコーチ-北マリアナ諸島代表監督兼テクニカルディレクター(JFAアジア貢献事業での派遣)-千葉強化アドバイザー(非常勤)-千葉テクニカルダイレクター
■ライセンス
日本サッカー協会公認S級コーチ
アジアサッカー連盟公認コーチングインストラクター

●菅澤大我コーチ
(すがさわ たいが)
■生年月日
1974年6月30日(37歳)
■出身地
東京都
■経歴
川崎市立高津高-PJMフューチャーズジュニオール
■指導歴
サギヌマSCコーチ-読売日本サッカークラブ(現東京V)スクールコーチ-読売日本サッカークラブジュニアユースコーチ-読売日本サッカークラブジュニアコーチ-ヴェルディジュニア監督-東京Vジュニアユースコーチ-東京Vジュニアユース監督-名古屋U-13担当-名古屋U-14担当-名古屋U-15監督-京都U-18監督-千葉U-18コーチ
■ライセンス
日本サッカー協会B級コーチ